まさに正しい意味でのセカイ系。
あらゆる手段で世界の終焉に立ち向かううち、心の擦り切れてしまった主人公の絶望。
それがヒロインをきっかけに、本当の「自分」に出会う。
崩壊しループする世界が、自分とともに救われていく…
セカイ=私の世界 という当たり前かつ神秘的な公式をまざまざと見せられました。
最初から最後まで、とても興味深く読みました。

褒めるところも、アドバイスしたいところも、ほぼ全くスズキさんに同じです。
僕は読んでいて、結構自分の想像で補ってるなあという感覚がありました。
ロジカルな説明はなくて良いと思いますが、主人公を世界救済に向かわせたモノがなんであったのか、どんな挫折を経たのか、ヒロインとの関係、などなど感情だけでも知りたいなあと思いました。
テーマもよく漫画も上手く、とても才能があると思うので、あとほんの少しだけ読者へのサービス精神が持てれば更に上のレベルになると思います。

応援しています。また読ませていただきます。

オチの気持ちよさと気持ち悪さのミックス具合！
おっさんの体臭はちょっとキツくもありつつ、ニヤリとしつつ‥‥

「チョイ能力」をうまくお話に活かされていて、面白く読みました。
例でちょろっと出る能力より、キャラたちの能力がもっとしょうもなくて笑ってしまいました。
結果として、チョイ能力そのものの面白さというわけではなく、
「能力に振り回されるな！」というテーマになっているのもいいですね。
事件発生からスピーディーに展開し、クライマックスの盛り上がりでカタルシスをしっかり感じられました。。
清田とのやり取りの中での佐藤君のセリフがとてもよくて、
佐藤君ののキャラ設定がしっかり練られているのが伝わってきました。
子どもに見せるためのポーズだったのか、など。
ラスト手を取る相棒もいいですね。
しっかり見せ場になっていると思います。

ただ、ストーリーに重きを置きすぎているかも、と思いました。
オチに持っていくためにシーンを配置している印象で、途中は若干冗長な部分が否めません。
そのせいか、説明文にあった「バディもの」としては正直少し弱いのかも・・・という気がします。
二人の関係性に読者が愛着を持てるように描いてほしいなと思います。
もっと二人の絡みが見たい！と思わせてください！

応援しております！また読ませてください。

天変地異っぷりがすごい！
天気をしっかり引きで描けていていいですね。

テンションが好きです。
テンションぶっ続けでいくのは、この長さなので上手くいっていると思います。
機嫌を損ねると世界がヤバい！というお話は、やっぱり面白いですね。
ごく普通の男女の話が、一気に劇的になってます。
朝起きたら夜！という導入が読者を引き込めるようになっていていいと思います。

ただ、なぜ天美さんがそういう力を持ってるのか、主人公とどういった関係なのか、なぜ弟があそこまで出張ってくれるのか、
そういった部分を宙ぶらりんのまま終わらせてしまっている印象を受けました。
「そういうもんなんだからそうなんだ！」と言い切れるマンガは、絵や展開、セリフからそれを伝えないといけないと思います。
それぞれのキャラをもっと立たせて、納得しつつ読めるマンガを読んでみたいと思いました。

応援しています！また読ませていただきますね。

殺意に対する殺意で人を救うダークヒーロー。
かっこいいです。

絵柄に味があっていいですね。
おどろおどろしさが伝わってきます。
前がヒロインのことを思い出して一閃！ のコマは特に引き込まれました。
やりたいことが明確というか、見せたい絵が明確なように感じました。

ただ、セリフやモノローグをもっと練ってほしいです。
世界観や設定の説明は必要なので難しいところですが、読者をもっと意識してほしいと思いました。
彼女のことを思い出すきっかけを明瞭にしたり、物語のまとまりを意識すると、やりたいことがもっと実現できると思います。
前がどういうキャラクターかもつかめないままの部分が多かったので、もっと焦点を絞るとよいのではないでしょうか。

応援しています！また読ませていただきますね。

おお！ラストいい！驚きました。

なんとなく読むまで「ODETTE」のような雰囲気系漫画をイメージしていたので、予想を裏切られました。
短いですが、読者の印象に残るような仕掛けをよく考えられていると思います。
実は視点人物がおかしい…というのは途中からガンガン感じさせているのも上手いです。
「写真が恵子そっくりだ…！」に笑いました。

ニワトリの顔描くのが上手いですね。
ニワトリを選んだのも含め、こだわりがあるのでしょうか？

次回からは、しっかりと四コマで完結させて、オトして笑わせる！という意識を持つといいと思いました。
四コマ漫画における設定やストーリーは、それぞれの四コマを面白く広く深くやるための素地だと僕は思います。

応援しています！また読ませていただきますね。

未亡人側と、アンドロイド側の、両方の心情を描いていて素敵ですね。

僕がグッときたのは、コーヒーの下りでした。
好きな人がいたことのある人全員が共感できる部分だと思います。
どういうキャラかあまり明かされていませんが、僕は細野さんが好きですね。
細野さんは絶対しおりさんのことが好きだったと思うのですが、どうでしょう。笑

多くを語らずに雰囲気と気持ちの描写で引っ張る漫画もアリなのですが、もう少し読者へサービス精神をもってわかりやすく・入りやすくすると圧倒的に伝わるようになるはずです。

応援しております。

怖い、不気味、でも面白い！
続きを待ってからメッセージを送ろうと思ったのですが、なかなか上がらないので痺れを切らしてしまいました。

確固たる個性を感じました！
名前のセンスやポエジーな語りとか、すごい不思議です。
この絵柄で、官能的に女の子を描いてるのはすごいと思います。

腹上死という発想にビックリして心を掴まれました。
「キスして、いいから早く！」めちゃいいです…
アメ玉が出てきて毒薬かと皆思うところで、媚薬とは。

めちゃくちゃダークで尖った話に見えて、二人の会話はスタンダードにコミカルなものを作れてるのすごいです！
セリフ回しがいいですね。
「やだやだ変なのばっか！」とか、好きです。

ムクロジさんは既にネット上で色々漫画を描かれているんですね。
ちょこっと拝見しましたが、どれも自分の世界を表現されていてとてもいいです。
一度、マスに向けた意識で描かれた漫画を読みたいなと思いました。
応援しております。

透子さんかわいい。
建前透子の裏にある本音透子がたいへんいいですね。
最後、二人の透子が一つになったところ、素晴らしかったです。
誰にでもある本音と建て前をここまで振り切ってテーマにしてるのがよいと思いました！
（たしかに乖離しすぎていてもはや二重人格ですが・・・・）

難易度の高いことをやっていますので、大変な点が多かったと思います。
ただ、透子の性格ならではの悩みを具体的にして、それを空くんをきっかけとした解決にわかりやすく導いたほうが、テーマは伝わりやすいかもしれません。
空くんがどういう人なのか、なぜ透子が一人になりたいのか、途中に二つも宙吊りな点があると読者は読みづらいかなーとも思いました。

本音と建て前をマンガとして表現しているところ、とてもよかったです。
応援しております！また読ませていただきますね。

切ない話…！
わずか四ページですごくいろんなことが伝わってきます。

絵がとても上手ですね。
行間を読ませる会話づくりの能力と、絵でいろんなことを補完できる能力が高く、二つが合わさって効果抜群になってると思います。
へべれけ顔や泣き顔のような劇的な表情、デフォルメした表情、ラストのような影で見せる微妙表情、しっかり描かれていて良いですね。
二人の身長差やファッションの違いなどの細部も好きです。
あと、手を組んで指輪を見せるコマ、素晴らしいです。

四ページという短さの中で詰め込めるぎりぎりの内容を詰められていますね。
「屑の一億」でも少し感じましたが、コマとコマの間の間をもう少し自然にできれば更によいかもしれません。
今作では、ラストのコマ前の二つのコマは「・・・」を後ろに持ってきたほうが余韻が出そうです。

応援しております！

いや～～面白い！
飽きさせない展開と練られた構成で楽しめました。
ゲーム開始後一発もらった状況から話がはじまったり、読者をテンポよく引き込む工夫が随所に見られます。
変に凝ったゲームでなく、シンプルな戦いだったからこそ、作戦や個性が際立っていましたね。
クズの表情が素敵です！
天地や司会者がクズだということが行動からではなく表情から読み取れました。

そして、読者への語りかけがかなり奏功してますね！
最初の語りで引き込み、クライマックスのどんでん返しの後の最後の語り、素晴らしいです。
色々と考えられるんですよね。
本当にクズなのはナリかもしれないし、これを見て喜ぶ観客＝読者なのかもしれないし、作者なのかもしれないと突きつける‥‥鮮やか。
5ページ目までどういう話かがわからないのがもったいないので、クズを集めてデスゲームする話ですよ、というのを最初に明かすのも手ですね。

「クズ」でくくられている分読者がそのイメージを持ってキャラクター性を補って読んでくれるのを上手く生かされてますが、もう少しキャラを密に描いてほしいなとも思いました。
実際に言葉にせずとも、一人一人のキャラクターがどこで生まれ育ってどんな背景を持つのか、漠然とでもイメージを持って描くとよいかもしれません。

応援しております！また読ませていただきます。