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魔界にただいま

山田hamekon

★6 7,128

最新話公開 2024年05月21日 第1話公開 2024年05月21日

人間界に移住してきた魔人たちが生き残った一人の人間を取り合う話です。

担当決定済み

もくじ

  • 第1話

    公開日:2024年05月21日

    ★6

編集者メッセージ(新着)

  • ご投稿いただきありがとうございます。

    演出のセンスを感じさせる作品でした!
    マカナがひたすらニンゲンの帰りを待っている場面で、ニンゲンに焦がれる思いと時間の経過を同時に表していてすごいと思いました。
    特に読んでいてマカナの反応がたまりませんでした。魔王からニンゲンを守って怪我をした時の表情と、次に「今はそういう場合じゃない」、我慢の顔を描いていて、何もセリフがなくても表情から全ての感情が伝わってきました。

    アクシオンシーンもカッコよくて、ケルベロスのデザインもユニークでした。ケルベロス以外の化け物たちはかなり外見面が怖いのもいたんですが、普通にドアから登場するので、意外と普通の人で面白かったです。魔王まで謝ってくれてるし、穴を閉じたい理由もわかるから、彼にまで共感してしまいます。

    そして目覚めた時のニンゲンの反応が最高でした。思わず爆笑してしまいました。目覚めた瞬間「ど どういう状況!?」で突っ込んでいて、そうなっていたら誰だって突っ込みたくなるよね、と思わせてくれます。

    マカナたちの外見と服装が世間でいう、女性らしい、男性らしいの枠に入っていなかったのも好きでした。海外で親しみやすいキャラだと思います。

    演出と絵に、そしてキャラデザインにも大変魅力を感じました。
    弊社はフランスの出版社で、最初はフランスで作品を販売しますが、日本も含め全世界を目指し営業をしています。山田hamekonさんの漫画は日本に限らず、色々な国でも受け入れられると思います。もし海外にも興味があれば、是非お会いしましょう!


    2024/05/24 11:36
  • ご投稿ありがとうございます。

    異形の魔人たちを、ケルベロスでさえチャーミングに描けている点が素晴らしかったです。ユーモアセンスの賜物だと思います。作劇もオリジナリティがあるのにわかりやすく、コマ割りもハイセンス。かっこいい作品だと思いました!

    強いて言えば楽しそうな日常、もう少し先にみられていたら後半も
    さらにアツく感じられたのかなと感じました。

    もしモーニングやモーニングツー、コミックDAYSにご興味あれば
    ぜひ一度お話をお聞かせください。
    ご検討何卒よろしくお願いいたします。

    2024/05/23 18:51
  • 山田hamekon様

    はじめまして。
    月刊少年マガジン編集部の市原と申します。
    『魔界にただいま』、拝読いたしました。

    面白く、カッコよく、素晴らしいラスト――。
    非常に完成された作品だと感じました。
    誰が何と言おうとそう感じてしまうので先に言及しますが、
    藤本タツキ先生からの影響というのは確かにあるはずです。
    そして私が先生の大ファンなので、その部分での欲目みたいなものは
    もしかしたらあるのかもしれません。
    しかしそれを差し引いても、文句のつけようのないストーリーでは
    ないでしょうか。
    非現実の物語ですが、説明不足でついていけないところが全くなく
    (逆に若干説明しすぎかな、と感じるところはありました)、
    登場人物の気持ちも、読者の気持ちも、そのストーリーの流れに
    しっかり付いてこさせることができていたことが何より
    素晴らしいと思っています。
    人間界と魔界の狭間にケルベロスを繋ぎとめ、
    人間界を捨てて生きていく二人のあっけらかんとした幕引きは、
    読後の爽快感を生み出していたと思います。

    そして魔人たちのデザイン、最高です。見事です。
    もっと見たい、と思わされました。
    特にケルベロスの大ゴマは迫力満点のおぞましさでした。
    カラス版ケルベロス(ナベリウス?)なるものがいるのですね。
    それだけでなく手を模したようなデザイン、
    序盤のカラスも伏線だろうと思います、
    (そのあたりも藤本先生っぽいといえばそうですが)
    好きなものを追求し、理想形に近づけようという姿勢が見え、
    好印象でした。

    課題としては、人物の表情と動きを挙げます。

    表情は、もっと大げさに、見えやすく描いていただきたいです。
    髪が重なって表情を隠し気味になっているコマが多かったように
    思います。
    キャラの愛嬌や人間味を読者に見せ、好きになってもらうための
    魅せ方をより研究していただければと思います。

    そして動き。躍動感あるシーンの描き方に問題はないと思います。
    むしろ細かい動きをより繊細に、動線がわかりやすいように描ければ、
    よりスムーズに読めるようになるのではないかと思います。

    たくさん書かせていただき、長文になってしまいましたが、
    私の思いを汲み取っていただけますと幸いです。
    ぜひ一緒に漫画作りをしたいです。
    担当希望を出させていただきますので、直接お話する機会を
    いただけますと、たいへん嬉しいです。
    何卒よろしくお願いいたします。

    2024/05/23 18:09
  • デイズネオへのご投稿ありがとうございます!


    山田様のセンスが全面に光る素晴らしい作品でした…!テンポの良さであったり、突然魔人がドアから現れる演出であったりと、コマ割りやネームつくりがとてつもなく上手だと思います!


    魔人の描き方もよかったです!デザインが秀逸だったのも好印象ですが、普通に描けば感情移入が難しい魔人という存在を、「血が飲みたい」という読者が想像しやすいモチベーションで描けているのも素晴らしいです!また、個人的には山田様のギャグセンスに一番魅了されました。特に34~35ページの「ど どういう状況!?」を重ねたところは笑わせていただきました…!


    とてもレベルが高い作品だと思いますが、あえて気になるところをお伝えいたしますと、明確な「物語の読み筋」がなく、起きていることを淡々と読まさせている印象だった点が勿体なかったです…!例えば、藤本タツキ先生の『チェンソーマン』では主人公デンジが「女抱いてから死にてえな」と語るシーンがありますが、こういったセリフを置くことで、読者に対して「主人公はその夢を叶えられるのかどうか」を意識させて、「先の展開が気になってページをめくらせる」ことにつながると思います。今作品で例を挙げるならば、序盤にマカナが「私以外に、もっとやばい魔人が貴方を狙ってくるかもね」といったセリフを語らせることで、「次はもっとヤバイ魔物が来るかも」と読者に続きを気にならせてことができたのではないかと思いました。こうした点を、ぜひ次回作では意識してもらえたらと思います…!


    気になった点はお伝えいたしましたが、非常に実力が高い作家さんだと思います!もし少年漫画作りにご興味ありましたら、ぜひ作品作りのお手伝いをさせていただきたいです!担当希望を出させていただきますので、何卒検討いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いします!

    2024/05/22 23:04

  • えげつなそうに見えるのに、その実
    とても優しさに満ちた作品だと感じました。

    マカナも魔人たちも残酷な振る舞いをしているにも関わらず
    どこか心の底までは残忍ではない…という雰囲気が作品全体を通してあり、
    ある種子供のような無垢さの上にそれぞれのキャラの性格が成り立っているので
    酷く残酷そうな展開でもどこか心穏やかに、安心しながら
    読める作品になっているのは山田hamekon様にしか出せない
    表現力が成せる業なのだと感じました。

    魔王をはじめとする異形のデザインにもとても丁寧に
    しっかり不気味さが出ていて、その造形に思考の深さを感じます。
    個人的には特にケルベロスの造形に心を奪われました…。
    普通ケルベロスというと犬をモチーフにデザインしそうですが、
    鳥の頭にするだけでここまで不気味さが際立つのか…と
    思い、そこに至るまでの考えの深度は計り知れないものだと
    感じました…。

    作品内のキャラの優しさも、異形に対する思考の深さも
    是非もっと深堀りしてお話を伺いたいと思いました!

    是非よろしければ、そのお力でガンガンでの作品作りを
    ご一緒できたらと思い、担当希望出させていただきます!

    ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

    2024/05/22 21:59
  • ご投稿ありがとうございます

    『魔界にただいま』、読ませていただきました。
    とても面白い作品で、山田さんの才能を感じました!

    まず画面がめっちゃ見やすくて漫画が読みやすいです。超大事な能力ですが、コマ割りのテンポとセンス、見せ場の構図と絵作りが上手くて、気持ちのいい作品でした。なかなか飲み込みづらい設定のお話なのに、ストレスがなかったです。
    特にアクションの見せ場は、異形のキャラデザの面白さもよく出ているし、見てるだけで面白くて、正にアクションシーンという感じにできているなあと感心しました。
    他にも工夫が随所に見られて、マカナがウッディに声をかけるところのコマなんかも好きでした。

    ストーリー全体の流れや設定もオリジナリティを感じますし、面白かったです。悪魔が跋扈していて人間が全員殺されてしまった…という前提の恐ろしさというか、倫理観の底が抜けた印象から、人間の独白で温かいドラマにしてひっくり返す展開が上手くて好きでした。イイハナシになってよかった!
    血の味が一緒…というくだりは唐突で少し強引さも感じたのですが、そこからの魔界オチは読者の想像を広げてくれて面白かったです。引っかかるケルベロスもいいですね。笑
    また、自然とキャラを好きにさせる描き方ができていて、主人公たち二人だけでなくウッディに愛着がわきました。ヘアスタイルみたいに枝スタイル気にしてるとことか、かわいいですねコイツ…。あと魔王様もこの上なくまともで面白かったです。

    断片的に見せられるキャラクターと世界観がとても魅力的で、もっと見てみたい、と思いましたのでぜひ一度お話できたらうれしいです。よろしくお願いいたします。

    2024/05/22 20:26
  • ご投稿ありがとうございます!

    「魔界にただいま」めちゃめちゃ面白かったです!

    他の方もコメントで書かれてますが、漫画の上手さが際立っていてる作品だと思いました!
    特にキャラ回しが非常にお上手な作家さんだと思いました!キャラクターの感情描写が非常に豊かで、ウッディのようなサブキャラでも、そのキャラクターらしさ・魅力が詰まっていて素晴らしいですね!

    また、アクションシーンのページの使い方がとても秀逸で、「読みやすさ」と「迫力」どちらも演出できている作品だと思いました!(特に最後の見開きの演出めっちゃかっこいいです…!)
    読後感が爽やかなのもとても良いですね!

    世界観やキャラの魅力、アクションシーンに魔人たちのデザインセンスなど、どれも素晴らしいセンスの作家さんだと思いました!

    ダークな世界観は青年誌では王道になりますし、ヤンマガは青年誌の中でも自由度の高い媒体なので、ぜひ一度山田さんの描きたい漫画やこの作品についてお話できれば嬉しいです!

    担当希望出させていただきます!
    ご検討よろしくお願いいたします。

    2024/05/22 18:40

編集者メッセージ(いいね)

  • ご投稿ありがとうございます!

    「魔界にただいま」めちゃめちゃ面白かったです!

    他の方もコメントで書かれてますが、漫画の上手さが際立っていてる作品だと思いました!
    特にキャラ回しが非常にお上手な作家さんだと思いました!キャラクターの感情描写が非常に豊かで、ウッディのようなサブキャラでも、そのキャラクターらしさ・魅力が詰まっていて素晴らしいですね!

    また、アクションシーンのページの使い方がとても秀逸で、「読みやすさ」と「迫力」どちらも演出できている作品だと思いました!(特に最後の見開きの演出めっちゃかっこいいです…!)
    読後感が爽やかなのもとても良いですね!

    世界観やキャラの魅力、アクションシーンに魔人たちのデザインセンスなど、どれも素晴らしいセンスの作家さんだと思いました!

    ダークな世界観は青年誌では王道になりますし、ヤンマガは青年誌の中でも自由度の高い媒体なので、ぜひ一度山田さんの描きたい漫画やこの作品についてお話できれば嬉しいです!

    担当希望出させていただきます!
    ご検討よろしくお願いいたします。

    2024/05/22 18:40
  • デイズネオへのご投稿ありがとうございます!


    山田様のセンスが全面に光る素晴らしい作品でした…!テンポの良さであったり、突然魔人がドアから現れる演出であったりと、コマ割りやネームつくりがとてつもなく上手だと思います!


    魔人の描き方もよかったです!デザインが秀逸だったのも好印象ですが、普通に描けば感情移入が難しい魔人という存在を、「血が飲みたい」という読者が想像しやすいモチベーションで描けているのも素晴らしいです!また、個人的には山田様のギャグセンスに一番魅了されました。特に34~35ページの「ど どういう状況!?」を重ねたところは笑わせていただきました…!


    とてもレベルが高い作品だと思いますが、あえて気になるところをお伝えいたしますと、明確な「物語の読み筋」がなく、起きていることを淡々と読まさせている印象だった点が勿体なかったです…!例えば、藤本タツキ先生の『チェンソーマン』では主人公デンジが「女抱いてから死にてえな」と語るシーンがありますが、こういったセリフを置くことで、読者に対して「主人公はその夢を叶えられるのかどうか」を意識させて、「先の展開が気になってページをめくらせる」ことにつながると思います。今作品で例を挙げるならば、序盤にマカナが「私以外に、もっとやばい魔人が貴方を狙ってくるかもね」といったセリフを語らせることで、「次はもっとヤバイ魔物が来るかも」と読者に続きを気にならせてことができたのではないかと思いました。こうした点を、ぜひ次回作では意識してもらえたらと思います…!


    気になった点はお伝えいたしましたが、非常に実力が高い作家さんだと思います!もし少年漫画作りにご興味ありましたら、ぜひ作品作りのお手伝いをさせていただきたいです!担当希望を出させていただきますので、何卒検討いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いします!

    2024/05/22 23:04
  • ご投稿いただきありがとうございます。

    演出のセンスを感じさせる作品でした!
    マカナがひたすらニンゲンの帰りを待っている場面で、ニンゲンに焦がれる思いと時間の経過を同時に表していてすごいと思いました。
    特に読んでいてマカナの反応がたまりませんでした。魔王からニンゲンを守って怪我をした時の表情と、次に「今はそういう場合じゃない」、我慢の顔を描いていて、何もセリフがなくても表情から全ての感情が伝わってきました。

    アクシオンシーンもカッコよくて、ケルベロスのデザインもユニークでした。ケルベロス以外の化け物たちはかなり外見面が怖いのもいたんですが、普通にドアから登場するので、意外と普通の人で面白かったです。魔王まで謝ってくれてるし、穴を閉じたい理由もわかるから、彼にまで共感してしまいます。

    そして目覚めた時のニンゲンの反応が最高でした。思わず爆笑してしまいました。目覚めた瞬間「ど どういう状況!?」で突っ込んでいて、そうなっていたら誰だって突っ込みたくなるよね、と思わせてくれます。

    マカナたちの外見と服装が世間でいう、女性らしい、男性らしいの枠に入っていなかったのも好きでした。海外で親しみやすいキャラだと思います。

    演出と絵に、そしてキャラデザインにも大変魅力を感じました。
    弊社はフランスの出版社で、最初はフランスで作品を販売しますが、日本も含め全世界を目指し営業をしています。山田hamekonさんの漫画は日本に限らず、色々な国でも受け入れられると思います。もし海外にも興味があれば、是非お会いしましょう!


    2024/05/24 11:36
  • ご投稿ありがとうございます!!

    冒頭設定からしてワクワクしましたが、更に「人間の死体が必要」「人間を追う新たな敵が登場」など、どんどん加速して話が面白くなっていって素晴らしかったです。
    魔物たちのデザインも強烈で最高です!
    ケルベロスのデザインなど、気持ち悪さMAXでした。

    また、コマ割り・表情の描き方もレベルが高いと思いました。大変読みやすく、そして思い切ったコマ割りで読んでいて気持ち良かったです。

    是非一度お話しさせていただきたいです。担当希望を出させていただきます!
    どうぞよろしくお願いいたします。

    2024/05/22 15:34
  • 山田hamekon様
    この度はDAYS NEOへのご投稿ありがとうございます。

    「魔界にただいま」とてもおもしろかったです!

    とにかく漫画がお上手だと思いました!コマの使い方、キャラの登場のさせ方、どのページもおもしろさが表現されていて素晴らしいです。
    ケルベロスや魔王様の見た目も含めキャラがたってるいるのはもちろんですが、それ以外の魔人も魅力的でした。特にウッディが成長するシーンが好きです。後の一言『枝スタイルにするの大変だった』でウッディが体をある程度変化させることが分かりますし、あえて枝にしたんだなと、ウッディのキャラが分かるいい場面と台詞だなと感じました。
    特殊な世界観にも関わらず、すんなりと読めてしまうのはコマ作りとセリフ選びがお上手な証拠だと思います。この作品の続きもそうですが、山田hamekon様のもつ世界観をより知りたいと思わせていただきました。

    また序盤では『ガチャ』とドアが開いて魔人が入ってくる描写が続き、物語に展開が起こっていました。人と魔人との閉鎖的な空間に何かが入ることで、物語が展開していくのに対し、終盤では逆に入口を閉じて物語が終わりを迎えるとこの対比が面白かったです。狙って書いたのかそうでないかは分かりませんが、作品に対して考察を生み出せるほどの演出力があります。さらに、普通の扉から魔人が友達の家感覚で入ってくる描写が面白く、その違和感がよりページをめくりたくさせます。人間界への入り口を閉じるシーンに関しても、構図、演出、描写で二人が魔界へ落ちたことを印象付けるとてもいいシーンです!

    ぜひ続きを読ませていただきたいです!
    一度お話をさせていただけないでしょうか?
    弊社ではオリジナル作品にも力を入れております!
    山田hamekon様の作品作りにご協力させていただきたいです。

    担当希望を出させていただきますので、ご検討いただけますと幸いです。

    2024/05/22 16:15
  • ご投稿ありがとうございます!

    魔人の怖い造形に対しての人間っぽい一面や、
    残酷な現状がさらっと説明されるセリフや背景など、
    世界観にどんどん引き込まれていきました!!

    また、躍動感ある構図や、場面が次々変わっていきつつも、
    読者を置いていかずにワクワクさせる展開力など、
    全般的に作劇やセリフ運びのセンスをお持ちだと感じました!

    弊誌がエンタメ的な分かりやすさを重視する媒体だからかもしれませんが、
    導入部分の勢いは残しつつ、時間経過や魔人の生態など細かな部分を調整すれば、
    さらに多くの人を惹きつける事ができるかも…と思いました。

    もしよければ、一度お話の機会を頂戴できますと幸いです!

    担当希望出させていただきますので、
    ご検討のほどよろしくお願いいたします!!

    2024/05/22 17:41
  • ご投稿ありがとうございます

    『魔界にただいま』、読ませていただきました。
    とても面白い作品で、山田さんの才能を感じました!

    まず画面がめっちゃ見やすくて漫画が読みやすいです。超大事な能力ですが、コマ割りのテンポとセンス、見せ場の構図と絵作りが上手くて、気持ちのいい作品でした。なかなか飲み込みづらい設定のお話なのに、ストレスがなかったです。
    特にアクションの見せ場は、異形のキャラデザの面白さもよく出ているし、見てるだけで面白くて、正にアクションシーンという感じにできているなあと感心しました。
    他にも工夫が随所に見られて、マカナがウッディに声をかけるところのコマなんかも好きでした。

    ストーリー全体の流れや設定もオリジナリティを感じますし、面白かったです。悪魔が跋扈していて人間が全員殺されてしまった…という前提の恐ろしさというか、倫理観の底が抜けた印象から、人間の独白で温かいドラマにしてひっくり返す展開が上手くて好きでした。イイハナシになってよかった!
    血の味が一緒…というくだりは唐突で少し強引さも感じたのですが、そこからの魔界オチは読者の想像を広げてくれて面白かったです。引っかかるケルベロスもいいですね。笑
    また、自然とキャラを好きにさせる描き方ができていて、主人公たち二人だけでなくウッディに愛着がわきました。ヘアスタイルみたいに枝スタイル気にしてるとことか、かわいいですねコイツ…。あと魔王様もこの上なくまともで面白かったです。

    断片的に見せられるキャラクターと世界観がとても魅力的で、もっと見てみたい、と思いましたのでぜひ一度お話できたらうれしいです。よろしくお願いいたします。

    2024/05/22 20:26

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