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  • 鬼の妹・亜華ちゃんは可愛く描けていますし、主人公のリアクションも素直で好感が持てますね。

    気になったのは「鬼」の設定です。お母さんは社会化されているのに、亜華ちゃんはまるで原始人のようなキャラになっていて「この親子、これまでどこでどう暮らしてきたんだ…」という気持ちが湧いてきます。鬼というファンタジー設定はまあ飲み込みましょう。しかし、その鬼たちがどういう歴史をたどってどう生きてきたか、その辺を掘り下げて考えないと、取ってつけたような“設定”のキャラでしかなくなってしまいます。

    現状だと普通に過去にいた(とされる)鬼がタイムスリップしてきたような感覚で読んでしまうので、ファンタジーが過ぎるような印象になってしまっていますね。たとえば亜華ちゃんは普通の女の子の感覚を持っているのに、残っている鬼の風習や本能みたいなものに振り回されるという設定にしたほうが、ギャップも作れてより可愛くなるのではないかと思いました。腕力がやたら強いことを気にしていたり、やたらと大食いで肉しか食べない偏食家であったり…でしょうか。

    読者に対して、どこをどう楽しんでもらうのか、意識して設定を掘り下げてみてください。

    2018/10/03 14:34

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