編集者メッセージページ
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シチュエーションとキャラクターの心の動きをシンクロして描くという試み、いいですね。こういう挑戦を重ねていくと着実に上達するだろうと思います。
本作については、トモ先輩とエリカのキャラクターデザインが似ている(同じ範疇にある)のが疑問でした。これが意図的になされたことならば、それを生かした物語にしてほしかったところです。
いずれにしても、独自性のあるキャラクターは作れつつあるように思えます。次はこの次の段階、キャラクターに物語を牽引する動機付けを帯びさせることを求めたいです。(本作では彼氏に振り向いてもらいたい、という小さなスケールのものなので、物語もワンシークエンスで終わっています)
欲望とか特殊な思いとか復讐とか、みなこの「動機付け」をいろいろと練って企画を立てているわけで、せっかく生み出したキャラクターを一番輝かせることができるよう、試行錯誤していただければと思いました。
ともあれ確実にうまくなっているのが嬉しく、またコメントした次第です。楽しみに拝読しております!2021/04/05 00:09 -
短いページでしっかりと感動させる良作だと思います。ご投稿、ありがとうございます!
〈息子は父との死に目に会えなかったから「時間を巻き戻す」ことを望んだ→でも父はそれに気づかないまま、死んでまでズレたことをしている〉
という一番肝心な構図が、一読したときは天使との会話などに紛れてしまって、伝わりきらなかったのがもったいないです。
天使との対話も読者にこの構図を気づかせるためもう少し整理できたでしょうし、ラストの母の発言も、この構図を使ってもっと印象的なものにできたのではないかな、と思えたのが惜しいところでした。
しかし投稿2作目にして、明らかに進歩を遂げていると感じています。この先も、「このキャラクターは読者にどんな感情を抱かせるために生まれたのか」といったところを突き詰めながら描いていけば、まだまだ上手くなっていくと思います。楽しみにしております!2020/12/27 23:48