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最新話公開 2024年07月10日 第1話公開 2024年07月10日
剣道のお話です。こちらは半年以上前のネームです。色んな角度からのご意見を頂けると嬉しいです。
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モーニング編集部の小島と申します。
DAYSNEOへのご投稿ありがとうございます。
なにより剣道という武道の描き方が本当にリアルで驚きました。
続いて、弱くても愚直に頑張る妹のキャラクターの愛おしさ、兄弟愛に惹かれました。
最後、同じ所属、同じ苗字の垂れネームのコマが最高ですね。
ネーム段階ですでに試合場内のひりひり感が伝わってくる絵力にも感動しました…!
剣道は相手と見合う時間が長いので、その分目の前の相手のことを考える時間も長いですよね。
「どう勝とう」ではなく「何を思っているだろう」を考え、相手の思考の隙をついて狙いに行く。剣道の面白さと、主人公の葛藤と、兄弟愛が見事に描かれていて本当に面白かったです。
私自身10年間剣道をやってきたので、大変刺さるネームでした。
が、これは私が剣道経験者だからではなく、1対1で人と向き合った経験がある方なら皆共感できる感覚だと思います。
他の作品も拝見しましたが、「多くの人に普遍的に訪れる経験ではないけど、伴う感情自体は多くの人が共感できる」という視点で描くのがお上手なんだな、という印象を受けました。
個人的に友情のもとにタッグを組んで困難を切り開く話が大好きなので、「鳥かご」「君と駆ける」、胸をつかまれました…。
そのうえで、今回のネームで言うと、主人公が剣道を一度やめた理由、また戻る過程をもう少しわかりやすいものにしてもいいのかな、と感じました。主人公の負けのせいで主要な大会進出を逃し、負けや勝負そのものにトラウマを抱くようになったなど。
スポーツ未経験の方でも、それはつらいよね、と思いを寄せたくなるような、ページをめくるたび応援したくなるような主人公を描けると、もっと作品が魅力的になるのでは?と思いました。
是非一度お話させていただきたいです。
既にサンデー様のほうにご担当がいらっしゃるとのことでしたが、担当希望を出させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。2024/09/05 20:14 -
週刊少年マガジン編集部の土方と申します。
このたびはデイズネオへのご投稿をありがとうございます!
剣道部のキャプテンとしての重責に悩む主人公の心の機微が丁寧に描かれている作品ですね…!!
主人公にめちゃくちゃ感情移入しながら拝読させていただきました!
好きで始めたはずなのに、外野からの圧力などさまざまなしがらみ(?)によって心から楽しめなくなる…。
こういうことって実は誰もが経験あるような気がします。だからこそ共感を持って読むことができたんだと思います!
その上で本作では主人公があらためて剣道に向き合うことができるまでを描いていたのがとても好印象でした。
(後、個人的には椎野先生が描かれるキャラクターの表情が(その変化も含めて)とても印象的でした。)
一方、本作に関して勿体無いと思ったことをあえてコメントさせていただくとすると、
主人公が剣道にあらためて向き合うきっかけとなる妹との関係性の描写が薄いため、
作品通じての盛り上がりが薄いように感じました。
主人公と妹の過去回想エピソード等を追加することで試合のシーンがより印象的になるのではないかと思いました。
既にサンデーさんで担当編集の方がいらっしゃるとのことですので誠に僭越ですが、
椎野先生のこれまでの作品も含めて拝読させていただき是非是非担当希望させていただきたいと思いました!
作品作りだけでなく椎野先生が現在悩まれていることについてもお話し伺いたいと考えておりますので是非とも打ち合わせさせていただけますと幸いです。
この度はご投稿改めてありがとうございました!!
土方拝2024/07/13 00:23 -
投稿ありがとうございます!
過去作も見させていただきましたが、
明確に成長していて伸びしろしか感じないなというのが率直な感想としてありました。
もし、自分の成長に不安を感じているようでしたら、それは杞憂です。
感情の爆発するような瞬間のキラキラした感じが印象的な作品の数々でした。
ただ、今回のネームに関しては、その良さが出して切れていない印象も受けました。
もしかしたら、昔はのびのびと描けていたのに、
漫画の描き方のスキルが上がったがゆえに物語作りというか展開に気持ちがいってしまい描きたいところまでいけていないのではないかと、
勝手ながら想像しました。
今回の作品では具体的には
主人公がキャプテンという立場への葛藤の解決がない
また剣道に向かうというマイナスからゼロで、プラスまで届いていない
みたいな部分が作品作りのブラッシュアップに必要なのかなと思いました。
色んな漫画の作り方がありますが
例えば、クライマックスの感情の爆発する見開きをまずイメージして
そのために物語を考えてみるなど
前から順番に考えるのではなく、目的地への行き方を考えるような
アプローチもアリなんじゃないかなとも思います。
自分の中で固まった漫画の作りのルーティンを
あえて変えてみて、殻を破った作家さんも数多く見てきたので
恐縮ですが提案させていただきました。
長々と失礼いたしました。
ぜひ、一度お話しできればと思います!2024/07/11 14:34 -
デイズネオへのご投稿ありがとうございます!
すでに色々な媒体で作品を掲載しているだけあり、キャラクターの心情を丁寧に描ける、とても魅力的な作家さんだと感じました…!本作におきましては、主人公の翔吾君が剣道部のキャプテンに就任してから、周りに人がいなくなり孤独と責任感に苛まれて「剣道が楽しくなくなる」までの描写のリアリティの高さが素晴らしかったです。またネームもレベルが高く、特に26~29ページの兄と妹が互いに打ち合うシーンは、間の取り方が非常に巧みだと感じました…!
今回、作品の細かい事というよりは、作品作り全体に対しての悩みを抱えているとの事でしたので、僭越ではございますが感じた事をお伝えさせていただきます。
椎野様の過去作『君と駆ける』『つめあと』も拝読いたしました。椎野様の長所として感じた事は、少年少女の感情を高い解像度で描写できる点だと思いますが、それと同時に「読者の予想を裏切る意外性のある展開・設定」も強みだと感じました…!例えば『君と駆ける』では、主人公が川谷さんと再会するところまでは予想ができても、その川谷さんを救うために親元を飛び出して「石でガラスを叩き割る」までは想像ができませんでした…!(さらにその後、かつて一緒に走った場面とリンクする、夜空を駆けるシーンが素晴らしかったです…!)また、『つめあと』におきましても、変な声だと揶揄された主人公が文化祭のステージで歌う場面がエモいのですが、ここにも「普通の人には決してできない」行動にチャレンジしている主人公がとにかく魅力的だと感じています。
過去作品と比べると、今回ご投稿いただいた作品は、椎野様の長所である青春要素は描けているものの、読者を惹きつけるような意外性、そしてその結果生まれるワクワク感までは演出し切れていないのが勿体ないと思っております。漫画においてはリアリティが非常に大事ではあります。それと同時に「漫画でしか描けない」読者の感情を突き動かすイベントを、読み切り作品そして連載作品問わず、ぜひ今後の椎野様の作品でも見せて欲しいと感じました…!
すでに他の少年漫画誌でご活躍されておりますが、私からも担当希望を出させていただきます。週刊少年マガジン編集部には週刊少年マガジンに加えて別冊少年マガジンやマガポケといった媒体がございます。こういった媒体での作品作りにもご興味ありましたら、ぜひお力添えさせていただけたら幸いです。ご検討宜しくお願い致します!2024/07/11 00:32