ご投稿とコンテストへのご応募、誠にありがとうございます！

大いなる力を持った伝説の鳥を巡っての重厚なドラマを予感させるプロローグに引き込まれました！
隠れて生活していた母親と、おそらくその血を継いで鳥としての力を持っているであろう純粋な主人公が、宮殿という愛憎渦巻く場所でどのように活躍していくのか、続きが気になります。

まだあどけなさの残る主人公が、それでも母親の形見を探すために強い意志を持って自ら宮殿に乗り込んでいくという目的の提示はしっかりできています。
その分、宮殿という読者のイメージとして管理や警備がしっかりされていそうな場所にすぐに入っていけたこと、宮殿内の人々が主人公の存在をすんなり受け入れていることには少し違和感がありました。
目的に対して困難な状況を乗り越えて成長していく姿を、キャラクターのその時々の気持ちや感情と一緒にもう一歩強く描けると、読者がよりドキドキワクワク楽しんでくれるようになると思います。

タテスクロールコミックとしては、タテの画角を活かして正面アップの構図を効果的に使ったり、フキダシを中央を意識して配置したりなど、インパクトを出しながら読みやすくしようという工夫が多く盛り込まれているなと感じました！
今後はコマ同士の間隔をスマートフォン1画面分に対しての見え方を意識しながら調整したり、横並びになっているフキダシをもう少し整理したりできると、よりタテスクロールならではの画面になっていくと思います。
また、特に後半ですが、人物の顔のアップのコマが続くため、人物同士の位置関係が頻繁に変わって見え、今誰がどの場所にいるのかという状況が少しわかりにくくなっていました。
タテスクロールコミックの画面作りも基本は横読み漫画の画面作りと意識することは変わりませんので、状況理解のための背景を適宜入れつつ、アップとヒキのバランスを取りながら、より分かりやすい画面を目指してみてください。

今後もぜひ、タテスクロールコミックのご執筆にチャレンジしていただけましたら大変嬉しく思います。
次回の投稿も楽しみにしております！