ご投稿とコンテストへのご応募、誠にありがとうございます！

戦争や命、機械と人というメッセージ性の強いテーマながらも、演出の仕方（適宜表情やセリフで抜きを作って緩急をつけたり、最初から最後まで伏線をしっかり貼りながら予想を裏切るどんでん返しを連続させてあっと驚かされる展開にしていることなど）によって、しっかりエンターテインメントとして昇華されていると感じました！
タテスクロールコミックとしても、「色」の演出をここぞというところの背景や描き文字に使うことで、それぞれのシーンの印象が強くなっており、読んでいて視覚的にもとても面白かったです！

一方で、たくさんの機密を扱う軍事施設であろうことがうかがえるのに対して、見ず知らずの子どもがその場にいることの受け入れが早かったり、色々な部屋に気軽に入りができそうに見えたりなど、設定部分に気になる点がありました。
舞台となる場所のリアリティを追求できると、テーマやキャラクターの言動にもさらに説得力が増していくと思います。

また、上から下に読ませるタテスクロールコミックのフォーマットに対して、コマやフキダシの配置が右から左に（真横に）視線を誘導する形になっているところや、コマとコマの間がやや窮屈に見えるところが多いように感じます。
例えば、フキダシやコマはなるべく左右に振らずに画面中央を意識して斜め下に降りていくように配置したり、コマ間はスマートフォンで見た時の1画面分に対しての見え方を意識しながら配置したりするだけで、可読性がかなりよくなると思います。

今後もぜひ、タテスクロールコミックのご執筆にチャレンジしていただけましたら大変嬉しく思います。
次回の投稿も楽しみにしております！