編集者が読むことを前面に出してる投稿サイトで、まさかの出版社に喧嘩を売るスタンス。あっぱれ。笑
使えるものはなんだって使ってやるぜー！と積極的な姿勢を感じました。

知ってはいるけど世代ではない私からの感想をお伝えします。

もうすでに自叙伝があるということで、
そのままコミカライズしても読まれにくいといのは私も同意です。

でもせっかく伝説のバンドの伝記漫画を描くのなら、
全く違う人物に置き換え無い方がよいのではないでしょうか？

自叙伝にはないエピソードをインタビューして、
漫画版にしか入ってない「たま」の伝記を描いてはいかがでしょうか。

可愛い女の子が筆下ろしだなんて、
なんて詐欺ですか？！
と、つい深読みしてしまいました。
夢があっていい設定です。

設定に夢があるからこそ、
どんな淫乱な様子を見せてくれるのかな！とワクワクしたけど、
会話で終わってしまい寂しかったです…。期待してしまった。ください、サービス！

童貞なんてそこら中に転がっているはずなのに、なぜ主人公だったのでしょうか。
主人公「ではないとダメ」な理由を設けて、サキュバスちゃんに必死感を入れていただきたいです。

そうすることで1話目でも早速サービスシーンが入れられたのではないでしょうか？

主人公でないとダメな理由は
1話目で明らかにならなくていいし、むしろ隠しておく方がいいのですが、

ヒロインの行動に一貫性を持たせられれば最高です！

イラストを長く描かれていたのでしょうか？色塗りがとても綺麗！
特に2話目のカラーが綺麗で、目が止まりました。清潔感があって素敵です。


絵を描くのがお好きそうだからこそ、
お願いがあります。

全ページ通して見たときに、
肩から上の人物ばかり描いている割合がとても多い！

せっかくだからすらっとした脚とか、
男の子っぽい骨ばった手のひらとか描いてほしいです。顔以外も見せてください。

野中さんも好きな芸能人の写真を見る時は、同じアングルばかりよりも
その人の色んな面を写真で見たくはありませんか？

読者の目を楽しませる工夫をお願いします！

なんだかんだで付き合ってくれるヒロインにお母さん感があって可愛かったです。頼られ系ヒロイン。

情けない男子との組み合わせに
企画性を感じて面白いと思ったのですが、本作での【憑かれる】ことへの設定を明確にしてほしいと感じました。


本作では「憑いた幽霊の影響で勝手な行動をする」との事ですが、
まり遊は最初からそれを知っているのではないでしょうか？
それを知った上で、
「あー、また何かに憑かれてるなぁ。しょうがない。霊媒できる私が助けてやるか」と幽霊屋敷に行ってあげる………
という流れの方が自然だし、
よりまり遊のキャラも出てきますし。


キャラクターには漫画の中で切り取られるエピソードの前までも暮らしてきた生活があるはず！

引っ越し会社の営業職として、実際に出会ったお客さんを個性豊かに描かれています。

お客さんが漫画のネタとしてイケル！と描いた連作なのだと思うのですが、
引っ越しプランナーという仕事自体が気になる。どうやって荷物の総量から料金を決めていくのだろうか？

ある程度マニュアルがあるはずですが、大きさも重さも違うものを
パッと見ただけでわかるのはすごいことです。


「これ、ネタにできる！」から始めて一点突破するだけでなく、
「じゃあ、今までに似た漫画はあるかな？ではらどうやって自分の漫画に違いを持たせようか？」まで考えていくとよいと思います。

読んでて翻弄されちゃいました。
読者まで騙しにかかってきている…！

予想外なことがてんこ盛りで、
読者をいい意味で翻弄させることで楽しませようとするサービス精神が素晴らしかったです。


このアイディアをより活かせるように、
ヒロインが人生に投げやりな様子を具体的なエピソードで描かれているとなお良かったなぁと思います。
ちょっとした言葉だけで説明してしまうと、「どれくらい投げやりなの？」ということが伝わりにくいからです。


絶対普通の人ならついて行かないハズのナンパから始まる、
どこかズレた純愛漫画をこれからも膨らませていってください！

ホントに生産性はない二人だけど、なんだかほのぼの仲良くしているのが微笑ましい！

椎名さんの他の作品も拝読しましたが、
なかなかギャグの才能がある方。
ただ、真面目なトーンを引きづるくせがあるため、
オチのシーンも「笑っていいんだか、悪いんだか」がちょっとわかりにくいことが多いのがもったいない。


また、本作は4コマということですが
表情か見えているほうが
読者がキャラに愛着を持ちやすいと思います！

最後の最後のネームでガツンとヤられました。
「泣くな 笑え 友だちできた」
このネームにどれほどイインチョーの気持ちがこもっているのでしょう。
嬉しいような、不安なような…

matumotoさんは、揺れる感情を伝える力が大変優れている方なのだと強く感じました。
読者のハートをガッツリ握って離さない。

人物の描き方、背景の描き方も上手く噛み合っていて居心地がいいです。

本棚に単行本を置いて、10年でも20年でも手にとってずっと見ていたい漫画です。

なんの付き合いもなさそうなギャルと恐竜の組み合わせがシュールで面白いです！
どちらも相手に干渉し過ぎない距離感がほどよくて気楽でいいなぁ…

これからこの一匹と一人がどんなやり取りをしていくのか見守りたいです。

小さい女の子に、サメたちが惚れてる(？)みたいに接していてほっこり。

塗りのセンスは素晴らしいのですが、キャデザがしっかり読者の記憶に残るよう、いまより主線を意識して描くようにしてみると、より全体のイメージが強まるはず！

さらに「サメは怖くないよ」ということをみんなに知らせるために、
サメキャラみんなに「サメの特性」が出てくるといいですね！サメっぽいネタを入れておきましょう。それでいくと、フカヒレネタはとても面白かったです！