編集者メッセージページ
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ご投稿ありがとうございます。コミックアース・スターの藤本です。
「子羊たちへ贈る讃歌」楽しく拝読させていただきました。
最初から最後まで作画の安定感が素晴らしかったです!
またノエルにデービット、ギャリーたちの表情も豊かで、キャラクターたちの気持ちがわかりやすく描かれていたのが印象的でした。
顔だけでなくどのポーズであっても身体の描写に全く違和感なく、もりた様の画力の高さに驚かされました…!
顔・身体ともにしっかり描ける実力をお持ちなので、アクション漫画も拝読してみたいな、と勝手に想像してしまいました。
ストーリーも犯人は誰なのかという謎が織り込まれていて、読者の手を止めない良い展開でした。
ストーリーだけでなく、コマ割りも読者がページをめくりたくなるような工夫が徹底されていれば、さらにお話の中に引き込まれるものになったと思います。
例えばいきなりキスをされそうになるシーンや「人をいじめるやつを助けたくない!」と逃げるノエルのシーンなど、読者が先が気になるシーンを左ページ最後に持ってくるということを終盤だけでなく、序盤から常に意識したコマ割りだとテンポよく読んでもらえるはずです。
またノエルが誰かの言葉を受けて変わる場面が作中に何度も出てきたため、途中で心情の変化を追いきれなくなったように感じました。
ページ数の関係かと思いますが、人間が変わるにはそれなりのきっかけと出来事がないと説得力が弱くなってしまうので、決定的な変化を一つに絞るのも手かと思います。
この度は素敵な作品を投稿してくださり、ありがとうございました。
これからももりた様の作品を楽しみにお待ちしております。2024/04/08 18:18