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  • ご投稿ありがとうございます!
    兄妹の絆を、一見この題材を描くにあたってはミスマッチにも思えそうなタバコというモチーフを使って、うまくコメディに落とし込めている佳作だと思います。
    最後、(お兄ちゃんの匂いだーー…)の小春のモノローグと表情であたたかい気持ちにさせて、さらに切れ味鋭い一言で笑わせるオチといい、ほわさんの読んでいる人を楽しませようとするあくなきサービス精神にも好感を持ちます。

    内容に対して、8ページという掌編であることも相まって、お兄ちゃん、小春、戸田が、それぞれストーリーの展開にあわせてちょっと都合よく動きすぎている印象もしました。
    たとえば公園で戸田に小春が襲われたところであまりにも偶然にお兄ちゃんが駆けつけているシーンも、今のままですと最後のお兄ちゃんが路上喫煙でもありますし、たとえばお兄ちゃんがこの公園の喫煙所に一服しにきたから小春のピンチを見つけられたとか、ここでもタバコと掛けて描いてみるといいように思います。

    2021/10/03 21:43

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