面白かったです！
このこなれた感じ、デビュー済みとお見受けしました。
即戦力になり得る演出・画面構成力を備えているように思えます。

ただ本作については、12ページのショートにおさめようという意図が先に立ったのか、窮屈な印象を持ちました。

・1ページ目は（糊をとらずにページを破く前フリとしても）、イントロとしては分かりにくく不要に思えます。
・同じグループについての古参と新規、万城目くん推しと千早くん推し、という明確なはずの対立構造が伝わってきませんでした。
・そもそも千早くん推しなことは秘密にしていないと話が動かない（2人の閉じた関係を描くだけに終わる）ように見えるのですが、そうなっていない事実がさりげないひと言にしか示されていないので混乱しました。

私見ですが、上記が気になってリーダブルとは言えない、という感想を持っています。

ですが他の作品も拝読するに、明らかに独自の世界を描ききる「地力」を高いレベルで持っておられるとも思っています。
なので、あとはその演出を引き受けて突き進んでくれるキャラクターを作ってくれたら……と楽しみにしておる次第です。
ご投稿、ありがとうございました！