君が自由にわらう春へのメッセージ

テンポのよいコマ割りにメリハリの効いた画面構成。とても漫画のうまい人だなと思いました。

「夕日を見てたのか。綺麗だな」という何気ない一言が誰かにとってとても大きな一言になっていた、という関係の描き方もすごく良かったです。先生なりのけじめの付け方も。

それだけに、卒業式を迎えた際に、何事もなく好きなままで付き合うことにしてしまったのが惜しい。時間が経過して、それでもまだお互いのことを良いと思える何かを描いてほしかったです。ハードルのある関係性な分、「他の誰でもないこの人がいい」という部分は最後まで大事にしてほしいのです。

絵の方も、人物のデッサンをもう少ししっかり取れるようになるとさらにいいです。

まだまだどんどん上手くなりそうな人だと思ったので、これからも楽しみにしています！

君が自由にわらう春へのメッセージ

画面のヒカリのまとわせかたなど、うまかったです。トキメキマンガはヒカリの加減でめちゃくちゃ印象かわる…と少女マンガ編集としては大切に思っているので、投稿作品を拝読する際にもヒカリの扱い方は非常に注目しています。

この「先生と生徒もの」って少女マンガでも王道の設定で、ヒット作も多くあるのですが、一歩間違えると社会人である男の先生側が”倫理観薄い社会人男性””自分の経験値浅いから簡単にいけそうな年下に手を出している感”というのがにおいたってしまい一気にトキメけなくなる非常に難しい題材です。

本作は、最後まで読みきることはできましたが、好きになる理由やその葛藤の部分に若干単純さがあり、少しあやうい感じがしました。「それでも生徒の君が好き」にみんなが「そうだよね！」と言えるためにはどんなことが必要か考えることで、今後別のテーマを描く際にも使える漫画設定能力が高まると思いますので、少し立ち止まって自分なりに考えてみるとよいかもしれません。

君が自由にわらう春へのメッセージ

はぁ～、キュンキュン。

居酒屋のシーンでの箸の乱れ方とかビールの残り具合とか、
本当に細かいところまで自然に描かれていて、
脳内に映像が浮かんでいるんだろうなぁと尊敬します。

キメ顔もビシッと、しかるべきところに配置され、
余計なことを考えずに物語に没入できました。

でも、原稿に描きだすと、元の脳内映像よりやや劣化してしまっている感じがします。
要は脳に手がまだ追いついていないのではないのかなぁと。
遺漏なく再現できるようになるといいですね。

細かな指摘をさせていただくと、目がやや不自然なところがあるので、
もう少し研究をしてほしいです（もうちょっと小さく、あまり目の端を尖らせずに）。
あと、男性と女性の骨格を違った描き方にしたほうがいいと思いました。
すごく応援しています。がんばってください。