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恋とはいわない【ネーム】

あづみ

★3 2,234

最新話公開 2019年07月10日 第1話公開 2019年07月10日

恋愛に至らなかった男女のお話です。

もくじ

  • 第1話

    公開日:2019年07月10日

    ★1

編集者メッセージ(新着)

  • ご投稿ありがとうございます。
    作家さんと単行本のカバーや雑誌の表紙イラストで、書店に何気なくだったり他の目的で来た人とキャラがふいに目が合うようなイラストのご相談を差し上げることもあるのですが、まず「恋とはいわない」はサムネイルのカットで目が合って、読みたい!という気持ちにさせられる画力がありました。
    実際に読みだしてみて、冒頭4ページまでの日常シーンで登場人物達の関係性を分からせる巧みさや、台詞のリズムの小気味良さがあって、全編を通してドラマチックなことが決して起きるお話ではないですが、最後まで読みたくなる魅力も備わっているネームだとも気づかされました。
    たとえば、望が合コンでブレずに生中を頼む一連のやりとりから彼女の性格が推察できるところなどとてもいいシーンだと思います。

    結末に関して、たくさんの漫画や映画がある中アンハッピーエンドなものがあってもいいですし、実際の恋愛でもこういうことは少なくないと思います。そこはリアルに思うし共感もする反面、創作物としてはもうちょっと仕掛けていてほしいようにも感じました。
    12ページの矢沢がわざわざ合コンを抜けだして望を追いかけるシーン、16ページのごはんに誘って「望といるほうが楽っつうかさー」の台詞などが伏線になっているとは思いますが、たとえばホラー映画の「ミスト」でも「SAW」でも「シックス・センス」でも結末で驚かされるのと同時に同じくらい、ああ…なるほど…と納得できて、結末を知った上で見返したときにラストに繋がる伏線がいくつも散りばめられていることに気づくように、このどんでん返しをするなら、最後に矢沢の感情の吐露と一緒にこれまでの行動の意味のネタばらしになるものや、読み返したときに初めて気づくような伏線の手数をもっと打ってみてもいいようにも思いました。その分、カタルシスも増すのではないでしょうか。
    最後のページの最後のコマで、矢沢を部屋でうつぶせにさせて傍らにファッション誌か何かを小物で出して「他の異性の話をして意中の相手の心を揺さぶろう」みたいな恋愛マニュアルの見出しをさり気に映すなど。12~13ページの2人が並んで歩いているシーンで、矢沢が車道側を歩くようにしているとか。
    言葉で説明しなくても読者に状況を伝えるネームをきる力をお持ちのあづみさんには、そのあたりも期待したくなります。

    2019/07/17 04:16

編集者メッセージ(いいね)

  • ご投稿ありがとうございます。
    作家さんと単行本のカバーや雑誌の表紙イラストで、書店に何気なくだったり他の目的で来た人とキャラがふいに目が合うようなイラストのご相談を差し上げることもあるのですが、まず「恋とはいわない」はサムネイルのカットで目が合って、読みたい!という気持ちにさせられる画力がありました。
    実際に読みだしてみて、冒頭4ページまでの日常シーンで登場人物達の関係性を分からせる巧みさや、台詞のリズムの小気味良さがあって、全編を通してドラマチックなことが決して起きるお話ではないですが、最後まで読みたくなる魅力も備わっているネームだとも気づかされました。
    たとえば、望が合コンでブレずに生中を頼む一連のやりとりから彼女の性格が推察できるところなどとてもいいシーンだと思います。

    結末に関して、たくさんの漫画や映画がある中アンハッピーエンドなものがあってもいいですし、実際の恋愛でもこういうことは少なくないと思います。そこはリアルに思うし共感もする反面、創作物としてはもうちょっと仕掛けていてほしいようにも感じました。
    12ページの矢沢がわざわざ合コンを抜けだして望を追いかけるシーン、16ページのごはんに誘って「望といるほうが楽っつうかさー」の台詞などが伏線になっているとは思いますが、たとえばホラー映画の「ミスト」でも「SAW」でも「シックス・センス」でも結末で驚かされるのと同時に同じくらい、ああ…なるほど…と納得できて、結末を知った上で見返したときにラストに繋がる伏線がいくつも散りばめられていることに気づくように、このどんでん返しをするなら、最後に矢沢の感情の吐露と一緒にこれまでの行動の意味のネタばらしになるものや、読み返したときに初めて気づくような伏線の手数をもっと打ってみてもいいようにも思いました。その分、カタルシスも増すのではないでしょうか。
    最後のページの最後のコマで、矢沢を部屋でうつぶせにさせて傍らにファッション誌か何かを小物で出して「他の異性の話をして意中の相手の心を揺さぶろう」みたいな恋愛マニュアルの見出しをさり気に映すなど。12~13ページの2人が並んで歩いているシーンで、矢沢が車道側を歩くようにしているとか。
    言葉で説明しなくても読者に状況を伝えるネームをきる力をお持ちのあづみさんには、そのあたりも期待したくなります。

    2019/07/17 04:16

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