妖怪神社へようこそ
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編集者メッセージ(新着)
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多くの作品が、半歩ファンタジーに踏み出しながら私たちの暮らす日常と地続きになっているのがいいですね。リアリティあるフィクションを描こうとされている意図がうかがえてよかったです。
本作は「瘴気」なるものに対して抵抗力がある主人公、というところに新しさを感じて面白く読みました。
ですが、その属性と高い身体能力との関係がもっと分かりやすければ……とか、最初に家なき子状態になっているところに行き会った友人はそれより猫の心配をするのか……とか、どうも設定上の整合性が気になり、少し乗り切れないところがありました。
他の作品もにも言えるのですが、私たち一般市民レベルの知性・感受性の存在の視点が作中のどこか(全部でなくて一部でいいです)に分かりやすく存在してくれたら、設定のはっちゃけ度合いがもっと際だつのに、と思った次第です。
ですがクライマックス、しっかりと自己の運命の中に他者も引っ込んで引き受けようとする主人公の決意を見せてくれたのはよかったです。
こういった形で、一作読むことで読み手がキャラクターに対して最初に抱いた感想を覆すようなことができれば、それはドラマとして成り立っていると言えるでしょう。
この先も楽しみに拝読したいです。
ご投稿、ありがとうございました。2021/09/06 01:59
編集者メッセージ(いいね)
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多くの作品が、半歩ファンタジーに踏み出しながら私たちの暮らす日常と地続きになっているのがいいですね。リアリティあるフィクションを描こうとされている意図がうかがえてよかったです。
本作は「瘴気」なるものに対して抵抗力がある主人公、というところに新しさを感じて面白く読みました。
ですが、その属性と高い身体能力との関係がもっと分かりやすければ……とか、最初に家なき子状態になっているところに行き会った友人はそれより猫の心配をするのか……とか、どうも設定上の整合性が気になり、少し乗り切れないところがありました。
他の作品もにも言えるのですが、私たち一般市民レベルの知性・感受性の存在の視点が作中のどこか(全部でなくて一部でいいです)に分かりやすく存在してくれたら、設定のはっちゃけ度合いがもっと際だつのに、と思った次第です。
ですがクライマックス、しっかりと自己の運命の中に他者も引っ込んで引き受けようとする主人公の決意を見せてくれたのはよかったです。
こういった形で、一作読むことで読み手がキャラクターに対して最初に抱いた感想を覆すようなことができれば、それはドラマとして成り立っていると言えるでしょう。
この先も楽しみに拝読したいです。
ご投稿、ありがとうございました。2021/09/06 01:59