プロフィール

経歴

1966年生まれ。90年講談社入社。92年モーニング配属→ 06年にモーニング・ツーを創刊。10年~15年モーニング編集長→ 15年ヤングマガジンに異動。今は編集長でなくて単なる編集者です。

担当作

「国民クイズ」加藤伸吉/「薫の秘話」松田洋子/「天才柳沢教授の生活」「不思議な少年」山下和美/「蒼天航路」王欣太/「鉄腕ガール」髙橋ツトム/「ブラックジャックによろしく」佐藤秀峰/「NeuN」髙橋ツトム/「本阿弥ストラット」玉井雪雄/「スピ☆ヲタ子ちゃん」伊藤三巳華 ほか

メッセージ

漫画の最大の武器は手軽に誰でも簡単に楽しめること。普段ほとんど漫画を読んだことがない人でも肩が凝らずに簡単に読めて、それでいてどんな名作文学・映画、大作ゲームにも負けないくらいの深い内容が表現できることが漫画の強みだと思います。具体的にはキャラクターの見分けがつきやすくて、コマ組みが簡単であるとかそういうことです。漫画編集歴30年、漫画に対する考え方はどんどん変遷してきたし、これからも変わっていくだろうけど、この「読みやすさが大事」という考え方だけは変わってません。

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新着メッセージ

  •  編集部一(講談社一?)のサウナーを自認する私としては見過ごすわけにはいかない作品。私ももちろん「しきじ」には行きました!! さて、そんなこたあどうでもいいとして、漫画としては綺麗にまとまっている。絵にもエッセイ漫画にふさわしい雰囲気はあるものの、情報を伝えることにやや終始した感じがいなめません。
     言うまでもないことですが、エッセイ漫画に必要なのも単なる情報ではなく、その人だから感じ得たこと。さらに言うなら、その人がその日、そのときだから感じ得たこと、なのではないでしょうか。つまり、大町テラスさんが「しきじ」に行ったのが別の日だったら感じ得なかったこと。エッセイ漫画に限らず、ごく普通の日常を描くフィクションなんかもそうなんですが、実はこの「一回性」がとても重要な気がします。以外とそれが薄いものが多い。
     漫画にとって重要なことって、漫画よりも小説とか映画とか、別ジャンルのことを研究すると見えてくることが多いような気がします。エッセイ漫画なら、自分の好きなエッセイ、随筆を読むことなどから。この作品の語り口とか絵柄とかには、成熟した大人の感じと高い知性が感じられました。きっとお好きなエッセイや随筆をじっくりと観察することから何か得られるものが出てくるような気がします。余談ですが「サ道」は私が編集長のときにモーニングで連載が始まりました(自慢)。

    2018/03/16 13:59
  •  この人の投稿作は、他の作品も読ませていただいた。すごいセンスを感じる。ギャグとして純粋に面白い。が、ネットが出現してからというもの「あー面白かった!」「めっちゃ笑った!」という気持ちにさせるだけではプロの作家になれないのがむつかしいところだ。面白いだけのものはいくらでもタダで転がってるからだ。「面白い(笑える)」だけでない何かのお得感を読者に与えることが重要だと思う。たとえばそれは「いい気持ちになる」とか「その作品を好きになる」とかいうことかもしれない。もちろん、すべてのプロの作品がそうなわけではないけど、やはり読むと何か幸せな気持ちになる、という作品は強いと思う。
     なんでわざわざそんな話をするかというと、この人は、そういう作品が描ける人のように思うからだ。邪推なのかもしれないけど、描けるのにそういうのを描くのになんとなく気が引けてる、みたいなとこはないでしょうか? あるいは、そういうベタベタな要素は今は受けないと思ってるとか…。もちろんギャグでいいし、きわどいブラックジョーク的な要素はふんだんにあっていいのだが、最後はヒューマニズムが漂う、「読んでよかったなあ」と思わせるとこに着地するようなものを目指した方がプロになれると私は思う。そういうの、恥ずかしいかもしんないけど。
     昔誰かが言ってた。「プロになるということは、パンツ一丁になるということだ」と。深く納得したが、その後数々の才能を見てきて、最初からパンイチの人とか、ましてや生まれつき全裸みたいな人とかはこれまたプロにはなれないものなのだ、と悟った。やはり羞恥心とか恥じらいとかは大事で、恥ずかしいのを真っ赤になって我慢しながら一枚一枚必死で脱いでパンイチになるから味が出るのだ。私はこの人が葛藤の末にパンツ一丁まで裸になれたらとても愛おしい作品が描けるような気がしてならない。プロを目指すのであれば、愛される、好きになられる、って何より大事なことだと思う。読者は「面白い!」ではなく「好き!」にこそお金を払うのだから。

     
     

    2018/03/16 04:02
  • エッセイ漫画とはいえ、その本質は基本的にはキャラ漫画だと思います。エッセイ漫画として読者に受け入れられるには、キャラクターが重要です。特にこの作品のように、経験そのものは誰にでも起こり得るものであるとなると、なおさらそうでしょう。タイトルからしても主人公は文鳥のはくたんなのですから、第一話からはくたんの可愛さとか面白さがしっかり描けていた方がいいと思いますよ。小鳥を飼ったことのある人には「あるある」、飼ったことのない人にとっては「え? 文鳥ってそんなことすんの?」というようなエピソードは最低でもほしいですね。さらにそれが「はくたん」ならではのものなら。エッセイ漫画も普通の?漫画も大事なのは、ありふれた出来事や日常から、普通の人は見過ごしてしまうような面白さを救い出す感性です。そうした目を養うことが大切なんだと思います。がんばってください!

    2018/03/14 19:00
  • まだ漫画を描きはじめたばかりの方だと思います。だとしたらこんな感じで細切れに見せるより、どんなに拙くてもいいから今の自分が持ってるもの、自分の興味を思い切り出し切るような作品を描いた方がいいと思いますよ。今の段階で大事なのは、作品のレベルを評価してもらうことではなく、あなた自身にどんな可能性があるのかを見せることのはずですから。すべてはこれからです。勇気をもって頑張れ!

    2018/03/14 18:59
  • 絵の雰囲気とテーマはよくマッチしてると思いました。百目鬼に特殊能力はなく、単に怪異に遭いやすい凡人という設定はいいのですが、だとしたら相棒の女の子にもっとはっきりしたキャラが必要だと思います。それは能力であったり、語り口であったり、(服装などを含めた)造形などだったり、いろんな点で個性がまだ足りないと思いました。個人的には好きなジャンルです。頑張ってください!

    2018/03/14 18:57
  •  絵柄と描きたいテーマがよくマッチしてる。こういう世界観が好きなんだなあ、というのが伝わってきて素晴らしいです。アニメやゲームが無料でいつでもどこでも楽しめる時代。漫画でプロになるには、それらにはない種類の魅力を提供できることが最低限の条件になってきます。こういう世界観は、けっこう漫画(静止画)ならではのものだと思います。勝ち目を感じます。
     だが、現状はもちろんまだまだプロで通用するほどの世界観にはなっていません。世界観をつくる上で何より大事なのはとにかくたくさん「栄養」を摂ることです。漫画に限らず、とにかくいろいろな作品に触れまくることが大事です。誤解を恐れずに言うと、創作とは、ある意味「パクリ」に近いものなのではないでしょうか。つまり、いろんな作品、作者の世界を吸収して、自らの血肉にすることです。オリジナリティを出すために、他人の影響をできるだけ受けないようにする新人さんをたまに見ますが、逆です。こばやし少女さんは、雰囲気はあるんだけど、他人の影響が見えない感じがして、そこが物足りないと思うのです。
     妙な話なんですが、圧倒的な個性を感じさせる人というのは、背後に誰かの影響を感じさせるものなのです。「あ、この人は誰々や何々の影響を受けるとこから始まってるな」と感じさせるような人の方が、オリジナリティの高みに達する場合が多いのではないでしょうか(たとえば村上春樹さんとか)。
     こばやし少女さんも、もちろん誰大好きな作家さんがいるはずですが、もっとその人の影響を堂々と出していっていいのでは。影響を受ける相手は多ければ多いほどいいです(というか、一人の影響を受けるだけだとオリジナリティにはつながっていかない)。ジャンルも多岐にわたっていた方がいいと思う。
     まず●●さんが好きだったら、その●●さんが影響を受けた××さんの作品世界にも触れてみるといいです。そしてまたその××さんの影響を受けたものも見てみる。そうやってどんどんといろんなものに影響を受けていってはどうでしょうか。漫画や映画などのヴィジュアルなものばかりではなく、是非とも文字(小説)からも吸収してほしいです。
     あとは、もっともっと一コマずつに「こんな絵が描きたい!」という気持ちが横溢していくといいとも思います。世界観はそういうことの積み重ねで出来てくるものです。「小鮫ちゃん」も拝見しましたが、あっちの方が一コマ単位の面白さはあったかも。鏡にうつった横顔を通じて女の子がトイレに入ったところを描写するコマとか、とてもよかったです。

    2018/03/13 19:46
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