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マシンドレス

イセ川

★1 2,006

最新話公開 2021年12月22日 第1話公開 2021年12月22日

魔法少女を探しに行く話

もくじ

  • 第1話

    公開日:2021年12月22日

    ★0

編集者メッセージ(新着)

  • イセ川さんの「やりたい!」と思っていることが、ビシビシ伝わってくる第1話だったと思います。ロボット×魔法少女×怪獣とキャッチーな要素を詰め込み、女の子の可愛さも加わり読者の興味を強く引く作品だと思います。

    お話の構成も押さえるべきところを押さえ、この作品のジャンルが好きな読者には「うんうん」とうなずける展開が目白押しでした。

    一方でこれほど現実には存在しない設定が盛りだくさんなのにも関わらず、登場人物たちの呑み込みが早すぎるのは気になりました。主人公のセイカも友人のアコも、すんなり受け入れている様子に違和感を覚えます。

    さらに、セイカが命を懸けた戦いに躊躇がなさすぎて、女子高生らしさが感じられませんでした。せっかく助かった命、生み育ててくれた両親のことに想いを馳せれば、自分がなんとかできるかどうかも不透明な戦場に向かう動機が「憧れ」だけでは弱すぎる気がするのです。

    普通の女の子が命をかけて戦う状況に説得力を持たせるには、「戦わないと自分か親しい友人や家族が死ぬ。もしくは数億という人類が死ぬ。守れるのは自分が手に入れた特殊な力のみだ」というところまで追い詰めなければならないと思います。その上で葛藤し、自分の命を賭して戦うことを選んでこそ、決意に尊さが生まれます。

    「せめて誰かを助けられる自分でありたい」といったセイカは確かに凛々しく格好良かったです。ただこれは、彼女が自分をこの物語の主人公だと知っているから言えるセリフです。この時点では、彼女はコトナを出助けできる”可能性”を持っているだけなのですから…。

    AIロボのピコットについても、読者に「マシンドレスとは?」「魔法少女とは?」「魔力とは?」という肝心な情報をもっと教えてくれてもよかったように思います。

    総合的にはよく狙いすました完成度の高い作品だと感じますが、ゆえに少しでも粗があると目立つ、といった事態が生じているように思います。フィクションを読者に吞み込んでもらうのはなかなか大変なことだと思いますが、そこに挑む強い志が伝わってきました。

    普段はイラストレーターをなさっているということで、ロボットのフォルムや瞳の描き方などはとても美麗で素晴らしいですね。漫画でロボットものをやるのはなかなか難しいと感じつつ、私もSFやロボットが大好きなので、思わずオタクの早口で語ってしまいました。

    この度はご投稿いただき、ありがとうございました!

    2021/12/23 01:38

編集者メッセージ(いいね)

  • イセ川さんの「やりたい!」と思っていることが、ビシビシ伝わってくる第1話だったと思います。ロボット×魔法少女×怪獣とキャッチーな要素を詰め込み、女の子の可愛さも加わり読者の興味を強く引く作品だと思います。

    お話の構成も押さえるべきところを押さえ、この作品のジャンルが好きな読者には「うんうん」とうなずける展開が目白押しでした。

    一方でこれほど現実には存在しない設定が盛りだくさんなのにも関わらず、登場人物たちの呑み込みが早すぎるのは気になりました。主人公のセイカも友人のアコも、すんなり受け入れている様子に違和感を覚えます。

    さらに、セイカが命を懸けた戦いに躊躇がなさすぎて、女子高生らしさが感じられませんでした。せっかく助かった命、生み育ててくれた両親のことに想いを馳せれば、自分がなんとかできるかどうかも不透明な戦場に向かう動機が「憧れ」だけでは弱すぎる気がするのです。

    普通の女の子が命をかけて戦う状況に説得力を持たせるには、「戦わないと自分か親しい友人や家族が死ぬ。もしくは数億という人類が死ぬ。守れるのは自分が手に入れた特殊な力のみだ」というところまで追い詰めなければならないと思います。その上で葛藤し、自分の命を賭して戦うことを選んでこそ、決意に尊さが生まれます。

    「せめて誰かを助けられる自分でありたい」といったセイカは確かに凛々しく格好良かったです。ただこれは、彼女が自分をこの物語の主人公だと知っているから言えるセリフです。この時点では、彼女はコトナを出助けできる”可能性”を持っているだけなのですから…。

    AIロボのピコットについても、読者に「マシンドレスとは?」「魔法少女とは?」「魔力とは?」という肝心な情報をもっと教えてくれてもよかったように思います。

    総合的にはよく狙いすました完成度の高い作品だと感じますが、ゆえに少しでも粗があると目立つ、といった事態が生じているように思います。フィクションを読者に吞み込んでもらうのはなかなか大変なことだと思いますが、そこに挑む強い志が伝わってきました。

    普段はイラストレーターをなさっているということで、ロボットのフォルムや瞳の描き方などはとても美麗で素晴らしいですね。漫画でロボットものをやるのはなかなか難しいと感じつつ、私もSFやロボットが大好きなので、思わずオタクの早口で語ってしまいました。

    この度はご投稿いただき、ありがとうございました!

    2021/12/23 01:38

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