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箱入り王女は灯りを夢見る

りくと

★1 2,558

最新話公開 2018年03月16日 第1話公開 2018年03月16日

過保護すぎる父王と兄王子に甘やかされ、ずっと城から出られずにいた王女が、ある青年との出会いによって外を知るお話。
2017年春製作。

仕上げよりデジタル作画。

もくじ

  • 第1話

    公開日:2018年03月16日

    ★3

編集者メッセージ(新着)

  • 原稿の完成度が高く、背景や人物の絵など、いずれも手を抜かずに一生懸命描かれているのが伝わってくる魅力的な作品でした。

    一方で、「人はこういうときにどういう行動を取るのか?」という、りくとさんご自身の信念や切実な思いが、キャラクタ―を通して、読み手にストンと落ちるかというと、そうではないように感じてしまったのが残念な点でした。

    具体的にいうと、主人公のエルが冒頭で望んでいることは、「この国を見たい」「民の暮らしを見たい」というものであり、街を見たエルが思ったことは「この国の王女として何かをしたい」ということでした。この「何か」がハッキリしていない主人公というのは、読み手としては、なかなか感情移入がしづらいなと思います。主人公が何のために生きるのか、なぜそれを成したいのか、主人公の芯を貫く動機を、具体的に漫画を通して拝見できたらなというのが、正直な感想です。

    たとえば、同じような構造をとる作品として(他社の作品ですが)『アルテ』という作品があるかと思いますが、箱入りお嬢様であるアルテが、一大決心をして画家を志していく様は、時代は違えども、今の時代でも十分に多くの人を魅了してくれます。それは、アルテが自分が成したいことを、読み手に明確に伝えてくれるからだと思います。

    今後、りくとさんが描かれる作品から、主人公を通した明確な主題やメッセージを受け取りたいなと思いました。

    2018/03/16 14:25

編集者メッセージ(いいね)

  • 原稿の完成度が高く、背景や人物の絵など、いずれも手を抜かずに一生懸命描かれているのが伝わってくる魅力的な作品でした。

    一方で、「人はこういうときにどういう行動を取るのか?」という、りくとさんご自身の信念や切実な思いが、キャラクタ―を通して、読み手にストンと落ちるかというと、そうではないように感じてしまったのが残念な点でした。

    具体的にいうと、主人公のエルが冒頭で望んでいることは、「この国を見たい」「民の暮らしを見たい」というものであり、街を見たエルが思ったことは「この国の王女として何かをしたい」ということでした。この「何か」がハッキリしていない主人公というのは、読み手としては、なかなか感情移入がしづらいなと思います。主人公が何のために生きるのか、なぜそれを成したいのか、主人公の芯を貫く動機を、具体的に漫画を通して拝見できたらなというのが、正直な感想です。

    たとえば、同じような構造をとる作品として(他社の作品ですが)『アルテ』という作品があるかと思いますが、箱入りお嬢様であるアルテが、一大決心をして画家を志していく様は、時代は違えども、今の時代でも十分に多くの人を魅了してくれます。それは、アルテが自分が成したいことを、読み手に明確に伝えてくれるからだと思います。

    今後、りくとさんが描かれる作品から、主人公を通した明確な主題やメッセージを受け取りたいなと思いました。

    2018/03/16 14:25

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