あなたは私に絆される。
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最新話公開 2020年09月20日 第1話公開 2020年09月20日
クラスの人気者と、クラスの日陰者。
交わるはずがない2人の、秘密の関係を描きました。
もくじ
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- 第1話
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公開日:2020年09月20日
★0
編集者メッセージ(新着)
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力作のご投稿、ありがとうございました!
ところどころ引っかかるところ(ベボベのシャーペンを貸したあと、そのまま同じ教室で先生に借りていたら、ベボベを借りた子もそのおかしさに気づくのでは?とか)がありましたが、水際だったオープニングから緊迫感を絶やさないストーリーテリングに、一気に読まされた次第です。
個人的な感想ですが、自分は登場人物の親の世代なうえに、まさにヒロイン・橘さん母と同じような子育てをしているもので戦慄を覚えました。
親の側としては、子どもは別人格なのだから完全にその選択を尊重し、親の願いは可能な限り示さずに……と思っていたのですが、それが思い込みを押しつけまくりで子どもの生活を破壊してしまう坂木くん母と表裏一体のものであったとは……。
(2人とも同じ「サカキ」という名字を当てられていることにもその意図を感じ取った次第です)
このように、読者とは違う世代にとっても感情をかき立てられる、「とんがった」ところのある、優れた作品だったと思います。
さて、話を読者目線に戻すと、それでももったいない点があります。それは、「主人公の主張や葛藤が、読者の腑に落ちる形で描き切れていない」というところです。
自分が「心配されず気にもされない」と強調する橘さんですが、友人ができたら、坂木くんが隣にいることでムチャクチャ心配されて気にされているではないですか。
そしてクライマックス、橘さんは坂木くんといることで「私が私でいれた」とまた強調しますが、そんな場面が明瞭に絵で描かれていたでしょうか。1人で緊縛痕を確かめる場面はありますが、そこは2人ではないですし……。
私たちはよく「画文一致」という言葉を使いますが、本作は主人公が言いたいことを語っているほうの「文」に偏りがあり、そこに「画」が一致していないのではないだろうか、と思えたのです。
いろいろと申して失礼しました。作品にこめられた強い熱意につい反応してしまったがゆえのことで、お許しいただければ幸いです。
この先、どのようなことを考え、どのような世界を見せてくれるのか楽しみにしております。
本当にご投稿いただき、また読ませていただきありがとうございました!2020/09/28 01:33
編集者メッセージ(いいね)
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力作のご投稿、ありがとうございました!
ところどころ引っかかるところ(ベボベのシャーペンを貸したあと、そのまま同じ教室で先生に借りていたら、ベボベを借りた子もそのおかしさに気づくのでは?とか)がありましたが、水際だったオープニングから緊迫感を絶やさないストーリーテリングに、一気に読まされた次第です。
個人的な感想ですが、自分は登場人物の親の世代なうえに、まさにヒロイン・橘さん母と同じような子育てをしているもので戦慄を覚えました。
親の側としては、子どもは別人格なのだから完全にその選択を尊重し、親の願いは可能な限り示さずに……と思っていたのですが、それが思い込みを押しつけまくりで子どもの生活を破壊してしまう坂木くん母と表裏一体のものであったとは……。
(2人とも同じ「サカキ」という名字を当てられていることにもその意図を感じ取った次第です)
このように、読者とは違う世代にとっても感情をかき立てられる、「とんがった」ところのある、優れた作品だったと思います。
さて、話を読者目線に戻すと、それでももったいない点があります。それは、「主人公の主張や葛藤が、読者の腑に落ちる形で描き切れていない」というところです。
自分が「心配されず気にもされない」と強調する橘さんですが、友人ができたら、坂木くんが隣にいることでムチャクチャ心配されて気にされているではないですか。
そしてクライマックス、橘さんは坂木くんといることで「私が私でいれた」とまた強調しますが、そんな場面が明瞭に絵で描かれていたでしょうか。1人で緊縛痕を確かめる場面はありますが、そこは2人ではないですし……。
私たちはよく「画文一致」という言葉を使いますが、本作は主人公が言いたいことを語っているほうの「文」に偏りがあり、そこに「画」が一致していないのではないだろうか、と思えたのです。
いろいろと申して失礼しました。作品にこめられた強い熱意につい反応してしまったがゆえのことで、お許しいただければ幸いです。
この先、どのようなことを考え、どのような世界を見せてくれるのか楽しみにしております。
本当にご投稿いただき、また読ませていただきありがとうございました!2020/09/28 01:33