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かえるかえらないかえる

野分あゆむ

★1 838

最新話公開 2023年07月20日 第1話公開 2023年07月20日

ネームです。
友達から恋人になったものの…?という感じの話です。

担当決定済み

もくじ

  • 第1話

    公開日:2023年07月20日

    ★1

編集者メッセージ(新着)

  • 3作品拝読させていただきました。テンポよく進んでいく読みやすいネームに、日常にある感情を掬い取った描き方が素敵だなと思いました。

    セリフの取捨選択がお上手だと思います。必要最低限の文字と見せるべき絵で状況と感情を伝えていく、漫画として一番ストレスのない作り方をできていて、最後まで読んでもらいやすい作り方ができていると感じました。「巨人の友達」の1ページ丸々で絶望を見せたり「透明人間症候群」で微妙に話しかけづらい距離感やすれ違いだったりも、間を駆使して非常に繊細に描かれていたように思います。蛙化現象を題材にした漫画はまだあんまりないので、そうした題材への嗅覚も大切にしていただけると良いなと思いました。

    僭越ながら気になる点も申し上げますと、読んでいく上でのストレスが少ない、ということの裏返しでもあるのですが、メリハリが弱まってしまっていた印象です。話が平たんに感じられてしまいました。物語としては感情の上下、状況の正負、そうした動きが大きいほど、読者の感情も大きく動かしていくことができると思います。もちろん、それは日常の繊細な感情を描くうえでも同じだと考えておりまして、些細なことに全力で、熱意をあげている人を見てこそ、読者はその大切さや存在にあらためて気づかされるのではないでしょうか。

    たとえば「透明人間症候群」で「友達だから心配になるんだもん」はすごくいいセリフで、見せ方もこれで合っていると思いますが、表現としてもっと上を目指すことができると思います。大切なシーンだからこそ、他のコマとは差別化して描き込みを増やしたり、効果線を入れたり、表情の描き方を少しリアルに寄せてみたり、情報量を増やすことで、感情表現をオーバーにせずとも、強い思いを絵にできるのではないでしょうか。主線を1本ではなく、細い線をいくつか重ねるようにするだけでも全然印象は変わってくるのかなと思います。そうした絵を節目節目に入れていくことで、淡々とした印象から静と動、柔と剛といった作品のキレが生まれ、より心に残る物語になるように感じます。

    オチはもう少しハッキリ欲しいですが、描かれている内容と構成、演出は心にすっと入ってくる素晴らしいものがあると思いますので、もう一つ、メリハリを突き詰めていくことができるとさらに良くなるのではと思っております。

    そのメリハリを意識して、キャラの感情を伝え、状況の正負を伝え、読者の感情を操って、心を動かすまでのパワーを与えられれば、誰もが忘れられない作品を作っていける作家さんだと思いました。

    よろしければ月刊少年ガンガンやガンガンONLINEに向けて今後作品づくりをご一緒できればと思い、担当希望を出させていただきました。もしご興味がありましたら担当希望を受諾いただけますと幸いです。どうかよろしくお願いいたします。

    2023/07/20 22:55

編集者メッセージ(いいね)

  • 3作品拝読させていただきました。テンポよく進んでいく読みやすいネームに、日常にある感情を掬い取った描き方が素敵だなと思いました。

    セリフの取捨選択がお上手だと思います。必要最低限の文字と見せるべき絵で状況と感情を伝えていく、漫画として一番ストレスのない作り方をできていて、最後まで読んでもらいやすい作り方ができていると感じました。「巨人の友達」の1ページ丸々で絶望を見せたり「透明人間症候群」で微妙に話しかけづらい距離感やすれ違いだったりも、間を駆使して非常に繊細に描かれていたように思います。蛙化現象を題材にした漫画はまだあんまりないので、そうした題材への嗅覚も大切にしていただけると良いなと思いました。

    僭越ながら気になる点も申し上げますと、読んでいく上でのストレスが少ない、ということの裏返しでもあるのですが、メリハリが弱まってしまっていた印象です。話が平たんに感じられてしまいました。物語としては感情の上下、状況の正負、そうした動きが大きいほど、読者の感情も大きく動かしていくことができると思います。もちろん、それは日常の繊細な感情を描くうえでも同じだと考えておりまして、些細なことに全力で、熱意をあげている人を見てこそ、読者はその大切さや存在にあらためて気づかされるのではないでしょうか。

    たとえば「透明人間症候群」で「友達だから心配になるんだもん」はすごくいいセリフで、見せ方もこれで合っていると思いますが、表現としてもっと上を目指すことができると思います。大切なシーンだからこそ、他のコマとは差別化して描き込みを増やしたり、効果線を入れたり、表情の描き方を少しリアルに寄せてみたり、情報量を増やすことで、感情表現をオーバーにせずとも、強い思いを絵にできるのではないでしょうか。主線を1本ではなく、細い線をいくつか重ねるようにするだけでも全然印象は変わってくるのかなと思います。そうした絵を節目節目に入れていくことで、淡々とした印象から静と動、柔と剛といった作品のキレが生まれ、より心に残る物語になるように感じます。

    オチはもう少しハッキリ欲しいですが、描かれている内容と構成、演出は心にすっと入ってくる素晴らしいものがあると思いますので、もう一つ、メリハリを突き詰めていくことができるとさらに良くなるのではと思っております。

    そのメリハリを意識して、キャラの感情を伝え、状況の正負を伝え、読者の感情を操って、心を動かすまでのパワーを与えられれば、誰もが忘れられない作品を作っていける作家さんだと思いました。

    よろしければ月刊少年ガンガンやガンガンONLINEに向けて今後作品づくりをご一緒できればと思い、担当希望を出させていただきました。もしご興味がありましたら担当希望を受諾いただけますと幸いです。どうかよろしくお願いいたします。

    2023/07/20 22:55

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