三山くんはしゃべらない
作品詳細ページ
もくじ
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- 第1話
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公開日:2023年01月07日
★0
編集者メッセージ(新着)
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こんなにキャラクターをうまく描けるのに「漫画歴浅め」とは!
とても楽しく読みました。
今作の先生といい、「宇宙のぐらぐら」のモニタの向こうの男といい、「ひどい大人」が実に上手で感銘を受けています。
(以下ネタバレです)
もったいなかったのは、「耳を鍛える」アプローチです。
これはリアリティのある展開ではありますが、フィクション作品としてカタルシスのある話にはならないです……。
ここは敵を倒すための修行パートなはずなのですが、その修行が主人公サイドの距離を縮めるために使っていて敵に向いていないのです。
せっかくヘイトを集めるキャラとして先生を用意して上手く動かし、その先生の「フツウからの逸脱を理解できない」というロジックの穴を母親を通じて発見したのですから、これを鮮やかに打倒するための「仕込み」に中盤のページに使ってほしかったです。
そういう意味で「宇宙のぐらぐら」はエピソードのベクトルがオチに集中して向かっていたので、構成としてはよくできている作品だと感じています。
僭越なことを申して失礼しました。
キャラクター配置の上手さには天性のものを感じているので、ここからは読者がオチでカタルシスを得るために、そのキャラクターの動かし方をより考えてくだされれば、エンタメの描き手として一段上のレベルに行くのではないかと感じています。
ご投稿、ありがとうございました!2023/01/07 22:16
編集者メッセージ(いいね)
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こんなにキャラクターをうまく描けるのに「漫画歴浅め」とは!
とても楽しく読みました。
今作の先生といい、「宇宙のぐらぐら」のモニタの向こうの男といい、「ひどい大人」が実に上手で感銘を受けています。
(以下ネタバレです)
もったいなかったのは、「耳を鍛える」アプローチです。
これはリアリティのある展開ではありますが、フィクション作品としてカタルシスのある話にはならないです……。
ここは敵を倒すための修行パートなはずなのですが、その修行が主人公サイドの距離を縮めるために使っていて敵に向いていないのです。
せっかくヘイトを集めるキャラとして先生を用意して上手く動かし、その先生の「フツウからの逸脱を理解できない」というロジックの穴を母親を通じて発見したのですから、これを鮮やかに打倒するための「仕込み」に中盤のページに使ってほしかったです。
そういう意味で「宇宙のぐらぐら」はエピソードのベクトルがオチに集中して向かっていたので、構成としてはよくできている作品だと感じています。
僭越なことを申して失礼しました。
キャラクター配置の上手さには天性のものを感じているので、ここからは読者がオチでカタルシスを得るために、そのキャラクターの動かし方をより考えてくだされれば、エンタメの描き手として一段上のレベルに行くのではないかと感じています。
ご投稿、ありがとうございました!2023/01/07 22:16