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ミュシャの戦場(ネーム)

野良

★5 4,427

最新話公開 2021年05月31日 第1話公開 2021年05月31日

お金x芸術=漫画の漫画。(いまのところ)全2話

もくじ

  • 第1話

    公開日:2021年05月31日

    ★4
  • 第2話

    公開日:2021年05月31日

    ★3

編集者メッセージ(新着)

  • ネームとして読みやすく、コマ割りも丁寧、作画見本のキャラの表情もよくて目を引きました。デビュー済みとのことで、こちらの作品も連載企画として描かれたものでしょうか。それを念頭にアドバイスをさせていただきます。(文字数を極力減らすため、少しぶっきらぼうな書き方になりますがご容赦ください)

    ★画家を目指す話なのか、漫画家を目指す話なのかはっきりさせたい
    30歳まで画家として頑張ってきた西風くん。仮に1億あっても画家の仕事を続ける!と冒頭で宣言しているので、「画家では無理でした。じゃあ漫画家で稼ぐか!」という心情にはならないような気がします。1話で売れない画家が漫画家に転向して成功を目指す!という根幹となるストーリーの方向性を示したいところです。

    ★主人公は漫画に対してどういう価値観・情熱を持っているのか知りたい
    同じ絵を「描く仕事」を、画家の立場からどう考えているか。それによって転向のハードルの高さが変わりますし、ドラマも生まれるはず。今まで漫画なんて手に取ったことがなかったのか、それとも昔は時間を忘れるほど熱中する作品があったのか、西風くんのパーソナルな部分の情報がないので、なんとなく流れのままに漫画描いてみるか…という状況。読者として強く応援したい気持ちになれない。

    ★「1億稼ぐ」に根拠となるハッタリを
    そんな簡単にはいかないと思うけど大丈夫? その話に乗っちゃって西風くんいいの? 死ぬ気でもう一度画家として頑張ったほうがよくない? と余計な心配をしてしまいます。「このコンビなら1億目指せそうだ…!」という期待感と説得力を読者に伝えないと、読み続けてもらうのは厳しいと思います。うだつの上がらない画家&漫画が描ける記憶喪失の男に、現状は期待のポイントがありません。

    ★「漫画家漫画」というジャンルの難しさ
    すでに名作と呼ばれる作品がいくつもあり、新しい切り口を見つけないと新鮮味の薄い作品になってしまいます。成り上がり系の作品であれば特に、それを描く作家さんの経歴も重要になると考えます。実際に成功している作家さんの作品なら、それだけで説得力がありますからね。これは完全に色眼鏡でよくないな、とは思うのですが、漫画家漫画をみると脊髄反射的に「またか…」という気持ちがわいてしまう編集者は少なくありません。つまり、そのハードルを乗り越えるだけの魅力が作品に求められるということなので、挑戦するなら覚悟のいるジャンルということですね。

    以上、結局長文になってしまいましたが…デビュー済みということで少し踏み込んだアドバイスをさせていただきました。

    キャラ設定とストーリーに不協和音を感じ、企画としては根本的なところでボタンの掛け違いがあるように思いますが、ネームの完成度は高く、野良さんは確かな技術をお持ちの方だと思いましたので、(弊誌にすでに担当がいるのではないかと怯えながらも)担当希望を出させていただきます。

    この度はご投稿いただき、ありがとうございました!

    2021/06/02 15:16

編集者メッセージ(いいね)

  • ネームとして読みやすく、コマ割りも丁寧、作画見本のキャラの表情もよくて目を引きました。デビュー済みとのことで、こちらの作品も連載企画として描かれたものでしょうか。それを念頭にアドバイスをさせていただきます。(文字数を極力減らすため、少しぶっきらぼうな書き方になりますがご容赦ください)

    ★画家を目指す話なのか、漫画家を目指す話なのかはっきりさせたい
    30歳まで画家として頑張ってきた西風くん。仮に1億あっても画家の仕事を続ける!と冒頭で宣言しているので、「画家では無理でした。じゃあ漫画家で稼ぐか!」という心情にはならないような気がします。1話で売れない画家が漫画家に転向して成功を目指す!という根幹となるストーリーの方向性を示したいところです。

    ★主人公は漫画に対してどういう価値観・情熱を持っているのか知りたい
    同じ絵を「描く仕事」を、画家の立場からどう考えているか。それによって転向のハードルの高さが変わりますし、ドラマも生まれるはず。今まで漫画なんて手に取ったことがなかったのか、それとも昔は時間を忘れるほど熱中する作品があったのか、西風くんのパーソナルな部分の情報がないので、なんとなく流れのままに漫画描いてみるか…という状況。読者として強く応援したい気持ちになれない。

    ★「1億稼ぐ」に根拠となるハッタリを
    そんな簡単にはいかないと思うけど大丈夫? その話に乗っちゃって西風くんいいの? 死ぬ気でもう一度画家として頑張ったほうがよくない? と余計な心配をしてしまいます。「このコンビなら1億目指せそうだ…!」という期待感と説得力を読者に伝えないと、読み続けてもらうのは厳しいと思います。うだつの上がらない画家&漫画が描ける記憶喪失の男に、現状は期待のポイントがありません。

    ★「漫画家漫画」というジャンルの難しさ
    すでに名作と呼ばれる作品がいくつもあり、新しい切り口を見つけないと新鮮味の薄い作品になってしまいます。成り上がり系の作品であれば特に、それを描く作家さんの経歴も重要になると考えます。実際に成功している作家さんの作品なら、それだけで説得力がありますからね。これは完全に色眼鏡でよくないな、とは思うのですが、漫画家漫画をみると脊髄反射的に「またか…」という気持ちがわいてしまう編集者は少なくありません。つまり、そのハードルを乗り越えるだけの魅力が作品に求められるということなので、挑戦するなら覚悟のいるジャンルということですね。

    以上、結局長文になってしまいましたが…デビュー済みということで少し踏み込んだアドバイスをさせていただきました。

    キャラ設定とストーリーに不協和音を感じ、企画としては根本的なところでボタンの掛け違いがあるように思いますが、ネームの完成度は高く、野良さんは確かな技術をお持ちの方だと思いましたので、(弊誌にすでに担当がいるのではないかと怯えながらも)担当希望を出させていただきます。

    この度はご投稿いただき、ありがとうございました!

    2021/06/02 15:16

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