短いページで、しっかりとキャラクターの二面性を掘り下げられた、見事な作品です！

私たち人間において、誰の中にも矛盾した感情が両立しているのだから、妖精だって同様なのですね。
主人公が自分でその気づきを得る展開もいいです。

つまり、キャラクター、ネーム運びいずれも高水準にある、いい漫画を読ませていただきました！

ご希望の女性向け媒体で売れる企画になるかというと、イケメン枠としてお金をとれる存在であるジャルグさんの描き方に不足は感じています。
言動は魅力的なのですが、妖精の番犬への変化により力づくで解決しました、という形での売り出し方では、私が女性読者だったとして「好き！」とはならないかなあ、と。

次作にあたっては、作者である南儀さんが売り出したいと考えるキャラクターを、「どんな読者にどんな感情を持ってもらいたいか」伝わる形で読めれば嬉しいな、と感じています。

ともあれ力作のご投稿、ありがとうございました！