楽しく読ませていただきました！
合計12ページで3人分のキャラクターを印象づけることに成功していて、真摯に練って描かれたのだろうなあと推測しています。
キャラクターがみんな自然にイヤミなく動いているのもいいですね。すでに嫌われない作風を築けていると感じました。

ここからは一般誌の編集者ゆえの感想ということで許していただきたいのですが、ここまで読んで「見たことがないドラマが始まる」という期待感はあまり抱けませんでした。
34歳、最後の恋と言葉だけでは言っていますが、なぜ「最後」なのかは分かりませんし、中野さんが登場してからは「最後」というだけの切迫感は伝わってきません。
そうなると、あとはどこかで見たような三角関係のドラマになって、見たことがない緊張感や感動は得られないのかも……と思ってしまったのです。

もとよりそういった「新しさ」を求めて描いていないのだ、ということでしたら、ピント外れな感想で申し訳ありません。
一般誌に挑むなら、という前提で、私はつい描き手に「新しい面白がらせどころをどこまで嬉々として考えてくれるか」というところを求めてしまっている次第です。

この先、広く一般誌に読者を求めていくお考えがおありでしたら、こうしたところに対応しうるか、検討していただければ幸いです。
それだけのポテンシャルを感じたもので、いろいろ申しましたが、失礼をいたしました。まずは丁寧に作られた作品をご投稿いただいたこと、御礼申し上げます。