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犀の角

Gumyo

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★3 2,463

最新話公開 2022年12月16日 第1話公開 2022年12月16日

担当決定済み

もくじ

  • 第1話

    公開日:2022年12月16日

    ★1

編集者メッセージ(新着)

  • 投稿ありがとうございます!

    「犀の角」、いい作品でした。沁みました。

    人と関わることが苦手な主人公が最後には前向きになって終わる、勇気をもらえる作品でとても好感を持てました。主人公を応援したくなるつくりがいいです!

    マイナスからスタートしてナズミの介入で明るくなり、電車でさらに好転するものの動物園で落ちて…という風に、読者の気持ちを上げたり落としたりするコントロールがよくできていて、しっかりとノせられるネームでした。
    ところどころの伏線や設定の活かし方も上手く、よく練られた45ページだなと感じます。
    ネームの情報整理も達者で、ナズミがロボットであることを絵で明かすコマで「おっ」と思いました。ここ上手いです!ただ、演出のこだわり・作家性かとも思いますが、ホラーっぽいテイストが強めに入っているところはマイナスに働いてしまっているかと思いました。ここで振り落とされる読者もいそうで、とてもネームが上手い分その2点はもったいなく思います。

    主人公のキャラクターが応援できる愛嬌を持っているところ、よかったです。
    勇気を出しておじさんに声をかけた時の顔・セリフがめっちゃかわいい!すごく肩入れして読まされました。

    ただ、ナズミへの気持ちの変化の描き方は、少し難しく感じました。「怖い」感じのナズミの描き方も手伝って、主人公のナズミに対する気持ちに読者をシンクロさせるのことに、少し苦戦している印象でした。「人間じゃないから共感されても虚無感がある」「自分を理解しようと努めてくれた唯一の味方」という二つの側面が、主人公の心の中で両立していることはわかるのですが、読者にこの2つの両方を行ったり来たりさせるのは結構難しかったのではないでしょうか。このあたりのシーンは、セリフの量がとても多く文語調であることも気になりました。少し描きたいことが多すぎるのかもしれません。この辺りはもう少し引き算できるといいように思います。

    とはいえ、最後のナズミを追う主人公には心を揺さぶられましたし、動物園でオチる最後のまとめ方も非常によくまとまっていて、とてもいい読後感でした。電車の子の回収がよかったですし、最初のページと最後のページ、ネットの画面という点でリンクしているのも綺麗でした。主人公のこれからの多幸を祈らされます。「犀の角のようにただ独り歩め」っていい言葉ですよね(自分はブルーハーブで知りました)。

    また、原稿のレベルも高く、画面が見やすくて、表情が抜群に伝わってきました。

    とても好きな読切で、楽しませていただきました。
    ここにどんなエンタメを入れて連載作品にするのか、ぜひ、一緒に考えられれば幸いです。
    担当希望させていただきますので、よろしくお願いいたします!

    2022/12/20 00:37

編集者メッセージ(いいね)

  • 投稿ありがとうございます!

    「犀の角」、いい作品でした。沁みました。

    人と関わることが苦手な主人公が最後には前向きになって終わる、勇気をもらえる作品でとても好感を持てました。主人公を応援したくなるつくりがいいです!

    マイナスからスタートしてナズミの介入で明るくなり、電車でさらに好転するものの動物園で落ちて…という風に、読者の気持ちを上げたり落としたりするコントロールがよくできていて、しっかりとノせられるネームでした。
    ところどころの伏線や設定の活かし方も上手く、よく練られた45ページだなと感じます。
    ネームの情報整理も達者で、ナズミがロボットであることを絵で明かすコマで「おっ」と思いました。ここ上手いです!ただ、演出のこだわり・作家性かとも思いますが、ホラーっぽいテイストが強めに入っているところはマイナスに働いてしまっているかと思いました。ここで振り落とされる読者もいそうで、とてもネームが上手い分その2点はもったいなく思います。

    主人公のキャラクターが応援できる愛嬌を持っているところ、よかったです。
    勇気を出しておじさんに声をかけた時の顔・セリフがめっちゃかわいい!すごく肩入れして読まされました。

    ただ、ナズミへの気持ちの変化の描き方は、少し難しく感じました。「怖い」感じのナズミの描き方も手伝って、主人公のナズミに対する気持ちに読者をシンクロさせるのことに、少し苦戦している印象でした。「人間じゃないから共感されても虚無感がある」「自分を理解しようと努めてくれた唯一の味方」という二つの側面が、主人公の心の中で両立していることはわかるのですが、読者にこの2つの両方を行ったり来たりさせるのは結構難しかったのではないでしょうか。このあたりのシーンは、セリフの量がとても多く文語調であることも気になりました。少し描きたいことが多すぎるのかもしれません。この辺りはもう少し引き算できるといいように思います。

    とはいえ、最後のナズミを追う主人公には心を揺さぶられましたし、動物園でオチる最後のまとめ方も非常によくまとまっていて、とてもいい読後感でした。電車の子の回収がよかったですし、最初のページと最後のページ、ネットの画面という点でリンクしているのも綺麗でした。主人公のこれからの多幸を祈らされます。「犀の角のようにただ独り歩め」っていい言葉ですよね(自分はブルーハーブで知りました)。

    また、原稿のレベルも高く、画面が見やすくて、表情が抜群に伝わってきました。

    とても好きな読切で、楽しませていただきました。
    ここにどんなエンタメを入れて連載作品にするのか、ぜひ、一緒に考えられれば幸いです。
    担当希望させていただきますので、よろしくお願いいたします!

    2022/12/20 00:37

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