はじめまして、モーニング編集部の久保田と申します。ご投稿、誠にありがとうございます！

ヤンキーとスイーツ好きというギャップに惹かれて読ませていただいたのですが、それが出オチになることなくきちんと構成・展開される物語に目を見張ります。また、ありきたりなはずのヤンキーとマドンナというもうひとつのギャップも、このふたりの関係を見ていきたいなと思わされました。それをけん引するのは瑞埼さんのキャラ作りと関係性の見せ方の上手さだと思います。

一方で、「嬉しい」と口にしたシーンの小町が微妙にかわいくないのと、中盤のタケトラの登校と突き放しが予定調和に映ってしまったのは残念です。ここは「頼む」の返事がないまま、猛獣タケトラが学校に来ている、小町を突き放す、のほうがキレを読者に対してミスリードできたんじゃないかな、と。ちょっとした状況の際だけで同じ展開でも前提となる心情の受け取られかたは変わってくるものです。

ただきちんと物語を漫画で見せる確かなネーム力を感じさせられますし、作画も丁寧かつ青年誌向きで読者に嫌われないタッチをお持ちだと思いますので、作家さんとして非常に可能性を覚えています。もしよろしければ、お力添えをさせていただけたらと願っております。

初投稿とのことでありがとうございます。しかし到底新人さんとは思えない作画クオリティに圧倒されました。特にP12～16の危機が迫りくるシーンのコマ割り・ページ割りに、読者のめくりまで意識なさっていることを感じさせられました。

ただこれが第１話であることにこだわると、世界観や主人公の置かれた立ち位置の読者への提示が親切とは言い難いのかなと。読んでもらう、ではなく読ませるネームづくりにこだわってもらいたいなと思います。（とはいえ投稿の関係で第１話の分割な気もしておりますが）

粗削りな部分もありならが、印象としては伝記モノ・歴史モノ・ファンタジーモノと、描く作品幅も広く検討できる方だと感じております。ぜひ、スケールの大きな作品作りに臨めたらと思います。

突拍子もないタイトル＆導入ながら、「人生は有限である」という普遍的な命題を短いページ数の中で、しかも説教くささをなくコミカルなエンタメとして描き切っている点がとても魅力的でした。ご自身の人生経験あってのものなのでしょうか。

原稿としても人物はもちろん、背景や陰影をつけたコメツブの描き方、そしてネームの切り方を拝見するに、すでにどちらかでデビューなさっている方なのか、少なくとも漫画に向き合ってきてらっしゃる方だと感じております。

この作品を拝見して、若里さんの描きたいもの、その対象読者、モーニングに合致するのではないかと担当希望ボタンを押させていただきました。よろしければお力添えをさせてください！