ヤクザ&ベイビーへのメッセージ

ご投稿ありがとうございます！
拝見させていただきました！

可愛らしい赤ん坊を拾った強面ヤクザの子育てコメディ、楽しく読ませていただきました！
絵面からもセリフからも良い違和感とギャップを感じまくるストーリー、最高です…！1ページ目からおもちゃを持った迫真の武村の表情に笑いましたし、アップした給料で新しいおもちゃを買って帰ろうとする親バカっぷりにも微笑ましくなりましたし、不器用なりにも愛情を注いで育てていこうとするその姿に心が温かくなります…！

男くさい渋い顔と赤ん坊の可愛らしい顔の両方を描き分ける事というのはとても難しいと思うんですが…、かつ★どん太さんはそれを見事自分の武器にしてらっしゃるなと思いました。素晴らしい長所だと思います！

一点思ったのは「もっと読者を武村沼にはめることができるのにもったいない…！」ということです。
武村の人となりがまだ見え切っておらず、「なんとなくかっこよくていい奴」になってしまっている気がします。

例えば、
・ヤクザだけど最後には情けをかけ、命にまでは手をかけないのがポリシー。
・カタギには死んでも手を出さない。
・そもそもヤクザに入ったのも、孤児院が人質に取られているから仕方なく（その中で唯一心を許せるのが死んだ兄貴だった）。
のような「かっこいい！」と思えたり、同情してしまうような設定やそれに関する具体的なエピソードがあるといいのかな、と思います。
（もちろん、極悪ヤクザが純真無垢な赤ん坊と出会い変わっていく、という物語もアリだと思います。）

そのうえで、「今まで散々ヤクザとして手を汚してきた俺が、こんな明るい未来のある子供を育ててしまっていいのか…。」のような葛藤がストーリー上のどこかであると、武村が本当はいいやつであることを知っている読者は「武村がんばれー！」と応援したくなり、さらに沼にはめることができるのかな、と思います。

長々と書いてしまいましたが、子育てを通した武村の成長に心が温かくなる素敵な漫画でした！
担当希望出させていただきますので、もしご縁をいただけましたらよろしくお願いいたします。