「懐古メモリア　ソレは人を恐れる少年が　自分の知らない世界に踏み出す話──」

ゲーム制作中！

-------------------------


「懐古メモリア」　

想い出の中で、少年は何を感じるのだろうか？　
コレは少年──ミストルァルタが、まだ、記憶を失くす前の話。　

「　　　」と呼ばれていた彼は、民々に平和ノ象徴として敬われていた。　
女神──イサナの神託によって三百年ぶりに選ばれた、伝承や歴史に今も語り継がれている類稀なる御方。　
民々が崇拝するこの高貴な御方の御姿を、誰もが目にすることを強く望んだ。　
全ての生命が待ち望んだ、何よりも美しいと歌われる存在。　
手を伸ばしても決して届かない、何よりも純粋で清らかな、光のような存在。

　英雄──トゥィトの正統なる後継者にして、女神──イサナが自ら選ぶ、世界で唯一の穢れ無き純粋な存在。　

民々は、十八代目「　　　」の誕生を心から喜び、祝福した。　
誰もが崇拝し、敬う存在。　

そんな彼は、一体どんな気持ちだったのだろうか…？　
まだ子供であった彼は、何を想い、何を感じていたのだろうか？　　

少年は「　　　」の住まう《凛浄(りんじょう)》から、祭(タユ)を見て、静かに街へと降り立つ。　
ソレは、かつて失ってしまった、大切な“最初で最後の心友(おともだち)”──恋(かれ)を、心のどこかで思い出させたからかもしれない…。