読み終わった時、たったの２４Pしかなかったことに驚きました。とにかくたくさん感情を動かされた読書体験で、没頭して読ませていただきました。

「ぎひひっ」の笑い方でキャラクターに掴まれて、「ウンコ」の呼び方でズシンと重たい感情になり、その後吹き飛ばされるコメディではクスッと笑い、そして最後は余韻の残るような、世界観が広がっていく終わり方……。
短いページの中で、これだけ読者の感情を動かすことができるのは、本当に素晴らしい作品です。

そして描いているテーマも良かったと思います。好きな女性に近づきたいという人間の根源的な動機から始まって、やがてキャラクターの善意や美しい感情の先に感動が生まれていました。
表現が難しいですが、漫画として”面白い”以上に、”描く意義のある”読み切り作品だったように感じました。

この読者の感情を動かす演出や空気感を、ぜひ少年誌で発揮していただけないでしょうか。
きっと多くの読者を感動させられる漫画を目指せるように思います。
担当希望をさせていただきますので、ご検討いただけますと幸いです！

どうぞよろしくお願いいたします。