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欲望のザ・ゲーム
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一般小説
欲望のザ・ゲーム,私立探偵業,クラスメイトの洋子,南条財閥の奥方
作品タイトル:欲望のザ・ゲームエピソード名:欲望のザ・ゲーム第9話作者名:asukakyouka02現代アクション | 完結 | 11話 | 18,591文字ザ・ゲーム(1979年作品)話は、Y市で私立探偵業の俺が、ある女と出会ったことから 始まる。そして俺は世界をまたに駆ける傭兵となる。
作者:飛鳥 京香
一九七九年の事だ。
話は、私立探偵業の俺が、ある女と出会ったことから
始まる。
高校のクラスメイトだった洋子は、いまや
南条財閥の奥方だった。
彼女から、財閥の所有する
久我島へ、誘拐された南条財閥の子供を助け出すように
頼まれる。そこから、意外な展開へと俺を導くのだった。
南太平洋上。静かな波の音に混って楽団の
音が聞こえてくる。
大型クルーザー「リーマン三世号」が岸上を
航行していた。。カナダのフリーゲートを買
い取り、個人用として改造した船だ。
少し離れた海面上に潜望鏡があがっていた。
船の上で、気持ち良く酔った男が二人、舷
側に出て潮の香リをかいでいた。
手の中のグ
ラスにはまだ酒が残っている。二人共白のフ
ォーマルスーツを着ていた。
「ふーつ、酔ったよ」
「いや、まだまだ、パーティはこれからさ。
これからおもしろくなるところさ」
「ところで、君、あのリーマン候爵の側にい
た東洋人の女性は誰なんだ」
「何だ。君、知らなかったのか。彼女が有名
なヨーコ・南条だよ」
「彼女が、ヨーロッパ社交界の新星か]
「そう、そして日本の大財閥の継承者だ」
「リーマン候も彼女の金に目がくらんだか」
「先妻が死んでだいぶたつしね。それに確か
に彼女は美人だしな」
衝撃か船を襲った。
潜水艦から発射された魚雷が爆発したのだ
閃光と轟音。振動か船全体を揺がした。
ブザーがなり、パーティは中止された。
船員が重機関銃をセットしてサーチライトが海
上を照らす
「何だ、あれは」
クルーザーの右舷に.潜水艦が孚上した.ク
ルー.ヂLがら重機が、火を吹い.た。
か射程外だつた。
逆に潜水艦から砲撃される。通信アンテナ
が吹き飛ばされた。連絡が不可能となった。
潜水艦から拡声器を通じて声が聞こえてき
た。
『無駄な抵抗はやめたまえ。無益な殺生を我
々はしたくない。我々はミセス南条に用事が
あるのだ。我々のポートが、そちらの船へ接
舷する。いいか無益な攻撃はするな。魚雷の
照準はそちらに合わせてある』
「どこの国の潜水艦だ」
「わからん。国籍はわがらんが、どうやらソ
連製らしい」