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「人外失格」の作者さんですね!
この度は投稿ありがとうございました。
前の作品から気になっていましたが、やっぱり才能が迸ってますね!
とても面白く読みました。
特別なシチュエーションに、自然に没入させていく導入が上手いですね。
セリフ(言葉選び)が自然で優れているので、主人公視点の説得力が増しているように思います。
メアの初対面時の説明がまさに好例だと思います。
反面、セリフの量も多くて、かなり主人公の一人相撲感が出てしまっているのも事実だな、と思いました。
メアが何を考えているかはわからないにしろ、かなり都合の良いヒロインであり続けているので、主人公がずっと一人で空回っているだけにも見えました。
「敵」の作り方もマッチポンプ的で、本質的に一度も他人と会話してない感じがします。
ちゃんと自我を持った2人以上のキャラクターがコミュニケーションできるようになると、さらに一歩踏み出した作品が描けるのではないか、というふうに思いました。
他の作品と同じく、「自殺」がテーマなところにも興味を持ちました。この辺りを論じるセリフが洗練されていますね。
しかも、どちらもハッピーエンドで終えているところがとてもいいなと思います。暗くなってしまいがちなテーマですが、ちゃんと前向きな結論に至っていて、読む側からするととてもいい読後感でした。
また、クライマックスの大盛り上がり、すごい熱量ですね!
ドラえもんオマージュが決まっていて、やはりあのシチュエーションってすごい強いなと再認しました。
一方、「人外失格」の時も思ったのですが、シーン単体としては最高のクライマックスですが、急にギアをかけてしまっていてややついていけない、という感じも受けました。
敵のマッチポンプ感も原因かと思うのですが、この盛り上がりをもっと自然に繋げられると、より伝わるのではないか、と思います。
色々と書かせていただきましたが、非常に面白く、才能を感じさせる作品でした!メアかわいい。
ぜひお話させていただけますと幸いです、よろしくお願いします。
2021/01/02 11:44