絵にはまだまだなところがあり（すみません！）、少し読むのに難儀しましたが、楽しい作品でした。
牧田さんというただひたすら怪獣が好きな人の行動に惹きつけられ、最後まで興味深く読んだ次第です。

ですが読み終わると、個人的には大きな謎が残りました。
牧田さんは怪獣そのものが好きなのでしょうか、それともガアラというコンテンツのオタクなのでしょうか。本作ではその両方の行動様式をみせているので、結局のところ牧田さんが本当に一番愛しているものは何なのか、ピントがぼやけたまま終わった印象がありました。

あと、冒頭「予告を観に劇場に行った」という牧田さんの行動が説明されるまで間があったので、主人公2人の掛け合いの「かみあわなさ」を楽しめませんでした。要するに本当に何が起きているのか分からなかったのです。
このあたりの読者に提供する情報の整理、加えて主人公の行動原理の明確化を意識しながら絵も鍛錬していけば、各段に作品の完成度は上がっていくと思います。
ぜひ頑張ってください。今回はご投稿、ありがとうございました！