里帰り出産の間の心温まる一幕……なのかどうか、昔の原律子さんの作品を思い出す新しい読み口を堪能させていただきました。

麒麟そのものの生態は簡単に済まし、料理法のディティールを紹介していくのは意外な展開でいいですね。
日常を描くかのようなスタイルで異常な事態の進展を描く技術は、ホラーでもSFでもさまざまな作風に適用できると思えます。ぜひ磨いていっていただければ。

アドバイスを申し上げるなら些事ですが2つあります。

・吹き出しの数、配置、サイズが「ただ置いただけ」のように見えるのがもったいないです。ここをもっと計算してくれないと、ものすごく読みづらい印象を与えてしまいます。
・ディテールを実は描ききっていないです。塩に漬けて何分おけばいいのか。キリンスルフィドは結局のところ抜いたほうがいいのかどうか。読者に架空料理を楽しませるための設定を紹介し切れていないように見受けられました。

こういったところが気にはなりましたが、これから「面白がらせどころ」を整理しながらさまざまな作品を試みていただければ、一般向けでも「ハマる」ものを描きうるのではないかと思いました。
ご投稿、ありがとうございました！

面白かったです！ そして絵柄とあいまって
作品にリアリティがありました。
この家族が本当にいるように思えました。
麒麟を食べる地域が本当にあるように思えました。
キャラクターが生きている、素晴らしい漫画です。

麒麟の作り方にもっと細かな情報があると、
読んでいるほうとしては楽しかったです。
身体に鱗があるとか、1000年生きるとか、そういう情報を
もっと使って、丁寧に料理作業を見せてもらえればと思いました。

今回は作品とあっていましたし読みやすかったのですが
コマ割りがシンプルなので、情報つめたコマを小さく続けた後、
大ゴマを入れるなど、工夫していければよりよかったな、と思いました。


キャラクターはもう少し読者に寄った人たちがいいかとは思いますが、
真面目にくだらないことをやる、ウソをリアルに思わせる、この二つで
いい意味でのパターン漫画ができると思います。


原田さんのお気持ちが変わりましたら是非とも一緒にお仕事したいです。
担当希望、出させていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします！