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ご投稿ありがとうございます! 期間限定でDAYS NEOに参加させていただいておりますスクウェア・エニックス ガンガンJOKER編集部の樋口と申します。
屈強な男性が、ミステリアスな仙女様に手玉に取られる…という題材が秀逸で、大変楽しく拝読させていただきました!! 雨の中逃げる井ノ中の表情など、絵的な見せ場が多く、仙女のキャラも立っていて、確かな実力を感じる原稿でした。
一方で、ラストのバトルが省略されてしまったのは、少し物足りない印象でした。独りよがりで未熟だった井ノ中が、圧倒的な実力差の仙女にどう挑み、どう変わるか…。そこが本作の最大の見どころかと思います。弱さを知ってなお立ち上がるアツさを、セリフやモノローグではなく、シーンとして見られると、より没入度の高い作品になるのではないでしょうか。
また、こういった広義の『ボーイ・ミーツ・ガール』の作品は、男性側(視点キャラ)の好感度が高さがかなり重要になります。前半の井ノ中は『イキっている男性』という立ち位置はわかりやすかったのですが、ヤラレ役としての色が強く、主人公としては愛着を持ちづらいつくりになっていました。今のヤラレ役としての役割はそのままに、読者に好きになってもらえるような信念や特徴が追加されると、彼の成長をより楽しみにしてもらえるようなマンガにつながるかもしれません。
重ね重ね、素敵な作品をありがとうございました!2022/05/18 17:00