とても好きです。
さっぱりした絵柄ですが、骨格をきちんと意識して描かれているので、人物の動きが生き生きしています。
そして精密ではない背景が、物語世界に質量を与えていて、しっとりした雰囲気が出ています。
この２つは「味」であり「武器」になりえると思います。
強みは残したまま、もっともっと心に響いて記憶に残るような物語を作るべくがんばってください。
壁打ち相手として、編集者と打ち合わせをしてみるのも手だと思います。

ごちゃごちゃしているとおっしゃっていますが、全くもってそんなことないと思いました。むしろ必要最低限の人数、描写で一直線に描いていて、素晴らしいと思いました。とても読みやすかったです。読みやすいし、余白もあって、とても良い読後感でした。特筆すべきは舞台設定の秀逸さだと思います。お盆のこの時期の田舎の、日本の原風景といえる舞台設定でこの話をやられた日には、まず日本人はグッときますし、少なくとも白川郷を訪れるような多くの外国人もグッとくると思います。