投稿ありがとうございます。

今の世の中、コロナ禍で貧困に苦しむ女性も多く、
時代性のあるテーマですね。
そういうものを描いてみようする意欲は
評価されていいと思います。

ただ色んな感想を読者が持つテーマでもあります。
結局、現状を是認するネット、妹、姉の意見が主でしたが、
もっと多様な意見が出てきてもよかったのではと思いました。
それで読者の方に問題提起し考えてもらう。

それから、ノンフィクションではなく、
フィクションでしたので、エンタメとして考えると物足りなさがあります。
妹も姉も静観していて行動しない。
「起承」で終わって「転」がなかったですね。
登場人物たちがどんな行動をするのかのドラマを見たかったです。

現実感のある絵柄・作風で、
ドキュメントテイストの問題提起の作品にあっていると思います。
需要に比べ、描く漫画家さんも多くはないですし、
ぜひ取材をされて掘り下げ、
第2弾、第３弾を読んでみたいなと思いました。
がんばってください！

いい話を読ませていただきました！
ただ、エンタメ作品としての完成度は正直申してまだこれからかな、という感想ではあります。

本筋の部分としては、ツカミがすごかったのにそのまま何も起きないまま物語が終わっているのは、穏当な話ではありますが「物足りない」印象があります。

演出に関しては、逆に過剰な印象を持ちました。たとえばネットのコメント欄まで丁寧に書いてみせているのはすごいことですが、読者としては「これを読まないとこの作品は楽しめないの？」と感じられ、脱落の要因になります。

『アリとキリギリス』にも言えることなのですが、エピソードやディテールについては思考を尽くしてものすごく丹念に描いていて良心的なのに、その良心が「漫画を読む一般人が求めていること」に向いていないように見えるのがもったいないです。

ただ、これは一般メディアでの発表を前提においた話なので、作者が把握できる顧客に対して物語を紡いでいくスタイルも「あり」だと思っています。

一般メディアを視野に入れるかどうかはご自身の選択と思いますので、意見は申しません。
が、本作については、冒頭１ページで起きている事態がすべて分かるように描かれていて、これは並々ならぬ手際の良さだ、と嬉しくなったことは申し添えておきます。
つまり今後も期待しております。ご投稿、ありがとうございました！