細部に宿るこだわりが素晴らしいですね。心の底から「好き」で描いていることが伝わってきます。
タテ読みにして空白ページをあえて仕込むことで読者の心をはっとさせることにも成功していると思います。巧いです。
この１話目を読んだあと、思わずツイッターから辿り後半も読みに行ってしまいました...!
後半も素敵でした。

アフタヌーンティーとかバスタブとかいいですねー。

ちょっと話が散漫なのと、謎含みで、縦筋がややぼんやりしていること、
じんわりとはするけど緩急の面から見るともっと「急」が欲しいかななど、
伸びしろもたくさんあると思います。

左藤さんの「好き」と読者の「好き」が重なる部分を見つけられれば
もっと多くの人に読まれ、多くの人の心を動かすことができるようになると思います。

もし商業に興味があるのでしたら、もうじゅうぶん力はあるので、
全てを肯定してくれる人の感想を聞いて満足するのではなく、不足を感じてください。
もっと広い目で世の中を見てほしいです。
たとえば週に１回本屋さんに行って、漫画の平積みを見てみるとか、全然興味のない棚を見てみるとか。あえて今まで興味のなかったテレビ番組を見てみるとか、行かず嫌いのところに行ってみるとか。
好きをきわめることも重要ですが、好きを増やすことも大事です。

絵心もおありだと思いますが、もう少し無機物と有機物の描き分けをすると、
キャラクターが目立って読みやすくなるかもしれません。

他の作品もあれば拝読させていただきたいです。