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ご投稿ありがとうございます!
暗殺者がまさかの2人。さらにその仇にも目的が…と、
冒頭に用意された驚きの連続に引き込まれました!
その後も、3人のキャラクターの関係性がとても面白くて、
和気あいあいな場面と、空気がひりつく場面の温度差が癖になりそうです。
1話目は会話劇が主ですが、この緩急のおかげで楽しく読めました。
絵柄はやや薄味なタッチではありますが、
表情付けが豊かで、シーンの盛り上げに一役買っていますね。
とても面白い作品だったのですが、今後のステップアップを見据えて
気になった点をいくつか記載させていただきます。
①セリフに頼りがちな構成になっている点。
良い台詞もあるのですが、セリフ量が原因で「重要な情報」が埋もれがちになっています。例えば、「魔法が皇子に効かない」という「復讐が今行えない理由」などは、大事な設定なのですがセリフのみで説明が済んでたりしています。
セリフ量を減らし、代わりに絵での説明を入れて緩急をつけるのがベターだと思います。
②皇子が恨まれる理由と、この王国がどんな国なのかが深く描かれていない点。
皇子が恨まれる理由は、キャラの感情に関わる根底的な部分だと思います。
ここが描かれることで、3人のキャラクターが掘り下げられ、関係性がより楽しめるようになるんじゃないかと。
また王国の描写に関しては、皇子の復讐対象なわけなので、読者にも共有しておきたい情報の一つです。また、国への復讐という少年たちには荷が重すぎる目的に説得力を加える要素にもなります。
現在は3人の関係を外から眺めて楽しむような構成になっていますが、
以上の部分が解消されれば、より物語に入り込める面白い作品になるのではないかと思います。
漫画歴浅めとのことですが、絵や演出力に伸びしろを感じます!
よろしければ漫画づくりのお手伝いをさせていただけますと幸いです!
2019/07/17 03:43