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最新話公開 2020年06月14日 第1話公開 2020年06月14日

中学生が銃を拾ったお話です

編集者メッセージページ

  • めちゃくちゃかっこいいです・・・。

    2020/11/13 14:44
  • 「君はこれからもなんだって上手くできてしまうんだ」
    「うらやましいよ」
    という主人公の見捨てられ方、すごいですね!
    この主人公にとって一番心にくる展開作り、素晴らしいです。

    セリフもとてもいいですし、淡々としながらも見事なカメラワークと
    見せ方で、読み手にヒリヒリ感を与える描き方も素敵です。

    水道場の不穏な演出など、何が起こるんだろうとワクワクしちゃいました!

    背景を描き込むところは描き込んだり、銃を丁寧に描けたりすると、
    作品に説得力を与えてより心に響くと思いますが、それはやっていくうちに、
    できるようになります。

    素晴らしい力をお持ちです。是非とも一緒にお仕事したいです。
    引き続き何卒よろしくお願いいたします!

    2020/08/07 10:49
  • 自分は愚かな他人とは違う、やりがいなんて非効率だ、
    自分だけが人生の勝ち方を知っている、物事の本質を自分だけは知っている。
    読んでいてまず私の傲岸不遜な、斜に構えることがカッコいいと思っていた学生時代が思い返され耳が真っ赤になり、
    銃を有賀に渡して以降、展開の読めないドライブ感に心がざわめきました。
    青少年ならではの肥大化した自尊心を、実銃という文字通りトリガーを使ってみずみずしく描いた物語、
    読み終わったあとはひとしきり、なんて没入感だ、
    どうしたらこんな心のどす黒い部分を刺激する物語が紡げるんだ、と勝手に感動してしまいました。
    一度やまさんとお話させてもらいたいです。

    2020/07/01 20:39
  • ご投稿ありがとうございます!
    ご自身でコメントしていらっしゃるとおり、要約するならば中学生が拳銃を拾っただけのお話ですが、これだけ読ませる筆力に脱帽しました。
    個人的にはこの『中学生』が醸し出すリアルな日常の空気感には、ハロルド作石先生の『ゴリラーマン』や北野武監督の『キッズ・リターン』といった名作漫画、名作映画に覚えた感慨と同じものがあったのですが、淡々としながらも読み手をどんどん引きこむ力は、もう十二分にプロとしてやっていける域に達していらっしゃると思います。

    掛け値なしに面白い作品なのですが、強いて言うならば、芸達者、芸に溺れるという言葉があるように、40ページ超えということもあり、この淡々さが次第にやや単調さも包含してくる印象もしましたので、中盤から終盤にかけて、はっとさせるようなこれまでと調子の違うコマ割りなど、ほんのちょっとだけ着崩すような演出を取り込まれてもいいように思いました。

    そういう細かい調整は決して容易ではありませんが、この佳作を描かれたやまさんならそれもできる方だとお見受けします。

    2020/06/18 05:33
  • すばらしい作品のご投稿ありがとうございます。
    いや凄い、凄まじいです。

    まだ未来が見えないゆえに、
    怒りや不条理や不満足を薄いガラス容器に内包した思春期を送る少年たちには
    それを発散するか我慢するかの二択しかない(と思い込んでいる)んですよね。
    その脆さと危うさをじわじわと思い出しながら、どうか道を踏み外さないでくれと祈りながら夢中で拝読しました。

    「読者に指を突き出す作品」と僕は呼んでいますが、つねに「キミはどうだ?」「キミならどうする」と問いを迫られている感覚になりました。


    「取り返しのつかない事件を起こしてしまった若者と僕達は、たった1mmくらいしか変わらないのではないか。ともすれば、偶然が重なって何らかの加害者になって〝普通の人生〟ではなくなってしまっていたかもしれない」。
    そういったことを『僕たちがやりました』の連載前に原作者の金城宗幸先生と語り合ったことを思い出しました(そしてそれが作品のテーマになりました)。

    作品に込めようとしたものを遺漏なく読者に伝える技術が、やまさんには充分あると思います。
    この方向性を研ぎ澄ませていっても、逆にもっといろんなジャンルに挑戦してもいいと思います。
    いずれにせよ今後も今と同じ姿勢で、堂々とすばらしい作品を描いていってほしいと願います。

    2020/06/16 14:05
  • 派手な演出はありませんが、洗練されたカメラワークとセリフ回しで、読者を飽きさせないための工夫が一貫して感じられました。コマ割りも丁寧で読みやすかったです。地に足がついた設定で、言葉を選ばずに言えば目新しさのない設定にもかかわらず、ここまで読者を引きつけ最後まで読ませる力量は素晴らしいですね。

    後半の有賀君の行動は読者の予想をいい意味で裏切り、柏木の思惑通りにならなかったことで爽快感を覚えました。自分より格下だと思っていた有賀君に「あの銃は返すよ」と言われてしまったとき、柏木はある種の心の敗北を喫したのだと思います。この時の有賀君の表情は、柏木には真似できないであろう”いい表情”をしていました。この顔を見せつけられた際の柏木の心情は、察して余りあります。

    この一件をきっかけに少しずつ変わっていくであろう柏木の人生と、知らぬうちに他人を変えた強さを持つ有賀君の人生を想うと、すがすがしい気持ちになります。中学生の空虚な日常を、スリリングに描いた完成度の高い作品だったと思います。

    課題としては(長所でもあるとは思うのですが)演出が淡々としすぎているという部分でしょうか。読者の気持ちを盛り上げるためにも、恥ずかしがらずに堂々と、読者の感情を揺さぶる演出に挑戦してみてください。本作で言えば柏木の気持ちの変化は、もう少し具体的に描いてもよかったのではないかと感じました。個人的な感想です。この終わり方だからこそよい、という感想もあるとは思います。

    絵柄に関しては人の自然な動きが描けていて、しっかりと演技をさせられているのがよいですね。ただ、キャラクターの瞳の表情は(演出面での意図があるとはいえ)味気なく感じるので、全体的にもう少し印象強めに描いていただけると、より多くの人に目を止めてもらう作品になるはずです。

    この度はご投稿いただき、ありがとうございました。

    2020/06/15 18:14
  • 有賀くんが席を立ってから「こっからどうなっちゃうんだ…!?」とドキドキしました。P.41-42の主人公の行動の不穏さも良かったです。

    「中学生が銃を拾う」というシンプルな設定ながら、生徒間の上下関係のリアルさや、淡々とした台詞回しに引き込まれてしまいました。やまさんの会話力は今後大きな武器になると思います。

    同時に、現状読後感が少し小説っぽいところがあります。モノローグやセリフでキャラの心情を語ってしまっている部分が多いので、絵だけで心情を語れるシーンが出てくると、やまさんの才能はさらに伸びると思います。

    ぜひ一度お話を聞かせて頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。

    2020/06/15 00:28

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