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  • 投稿された作品すべて拝見しました。
    どの作品からも、人間のいじらしさとでも言うのでしょうか、自分の中にある感情に戸惑ったり、受け入れられなかったりする登場人物たちの「人間らしさ」にとても胸打つものを感じられました。
    どれも本当に面白かったのですが、特にそのいじらしさが感じられた「49日のブラックボックス」と「来世で会いましょう」がとても好きでした。
    ブラックボックスの最後のページ、ツイッターで一度お見かけしただけでしたが、
    5P目の黒瀬さんの表情とセリフは、僕の中でいつまでも忘れられない1ページです。

    メッセージを書く前に『あしあと探偵』も読ませていただきました。
    今までなんで読んでいなかったのだろうと、後悔するくらい面白かったです。
    寺崎と椿原を生み出してくれてありがとうございました!
    毎回新しく出てくる人物がみな心に一癖二癖あったり、どのエピソードもしっかりと驚きと感動があり、園田さんの作家としての圧倒的な力量に脱帽です。


    商業の方向性に関して個人的な意見で恐縮なのですが、短編と商業作品を読ませていただいた上で申しますと、園田さんは、キャラクターの立て方や読んだ人がどうしたら笑うのか、どうしたら感動するのかを描けてしまう方なのだと思います。
    だから、どんな物語、どんなテーマでもいいと思うのですが、お話の中心に多くの読者が心の底で望む「キャラとキャラの関係性」を置いた作品をつくるのも1つなのかなと思ったります。(例えば、「家出女子高生とそれを拾う男」や「奴隷と主人」「暗殺者と少女」みたいな人が心の底でなりたい関係性でしょうか。)

    上に書いたのは、僕だけで考えた一案なので是非、園田さんとたくさんお話させていただいて、連載について共に模索できればと思っております。
    よろしくお願いいたします!





    2018/04/12 02:54

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