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お盆の時期にいい漫画が読めて幸福でした。
しっかり描きたいシーンを描き切り、読者もそれを堪能できる、いい漫画だと思います!
(以下ネタバレです)
病院に入院患者の名前を尋ねて向かったら、病室に着く前の受付の段階で生存を知ることになるんじゃないかなあ……という野暮なツッコミが浮かんでしまいました。
このほかにも、いわゆる「詰め」の甘い箇所が散見されたのが、とてももったいないです。
登場人物がいま何歳なのか、情報を与えられていないことに意味があるように見えなかった点。
最初の名前をめぐるやり取りとラストのやり取りがシンクロしているのが、さりげなさすぎて気づかれない点。
こういった瑕疵は細かいところかも知れませんが、ストレスを最小にして快楽を最大にしたいワガママな私のような読者としては、作者がサービス精神の出し惜しみをしているように見えるのです。
他の作品も拝見し、描きたい場面や表情、キャラクターの信念などがしっかりあるようにお見受けしました。
それゆえ、そうした「見せたいところ」の効果を最大化するために、まだまだ手数は増やせるのではないかな、と感じています。
そういったところへのご配慮をしつつ、本作を本当に純が死んだあとまで構想しうるならば、連載企画にもなり得るのではないかと感じました。
いろいろ僭越なことを申しましたが、ご考慮の余地ありましたら、一度お話しできれば幸いです。2024/08/17 01:04