南条みのる

【あらすじ】 　「こんなもん」は「人生、こんなもん」をポリシーに持つ上昇志向の低い謎の生命体。 　ある日、「こんなもん」は、とある「社長」の靴の底にくっつく。 　上昇志向の高い「社長」に惹かれ「こんなもん」も共に上へ上へと人生の勝者を目指す。 　しかし、突然の部下の裏切りにより、「社長」は仕事も家庭も失う。 　「俺の人生こんなもんか…」と打ちひしがれる「社長」に向かって、「こんなもん」は「お前は人間や。自分次第でどんなもんにもなれるんやで」と説く。 　元気を取り戻した社長は「俺はこんなもんとちゃうでー！」と拳を突き上げ、夜の大阪の街に消えていく。