公式お知らせ

『それはDAYS NEOから始まった』#3 を公開!! (2021.08.09) マンガ

  • ツイート
  • ツイート
  • LINEで送る

マッチング型マンガ投稿サイト「DAYS NEO」への投稿から連載に繋がった作者の作品を紹介!! 

作品のどこに惹かれてオファーを送ったのか?  担当編集者に語ってもらいます!

今回は8月9日よりヤンマガWebで『アンダースピリット』短期集中連載を開始した吉田博嗣さんのDAYS NEO投稿作品『月からの電話』を紹介!

 

マッチングした担当編集者はヤングマガジンの白木さんです。

<担当作>

※敬称略
『満州アヘンスクワッド』門馬司/鹿子
『魔女と野獣』佐竹幸典
『寄生列島』江戸川エドガワ
『ゲシュタルト』陽藤凛吾 ※DAYS NEO出身!
『三千年目の神対応』加藤文孝 ※DAYS NEO出身!
『推しが辞めた』オガワサラ ※DAYS NEO出身!
『アンダースピリット』吉田博嗣  ※DAYS NEO出身!


《過去担当作》
『ホームルーム』千代
『食糧人類 -Starving Anonymous-』蔵石ユウ/イナベカズ/水谷健吾
『生贄投票』江戸川エドガワ/葛西竜哉
『首を斬らねば分かるまい』門馬司/奏ヨシキ
『ボーイズ・ラン・ザ・ライオット』学慶人
『カイジ』福本伸行
『匿名の彼女たち』五十嵐健三
『東独にいた』宮下暁
『りこさんブッチギリです!』大田均 ※DAYS NEO出身!
など

 

 

『月からの電話』を初めて読んだときの印象

「普通の発想ではこれは描けないな」と思いました。

別れた元カレから電話が来るという8ページのショートなんですが、一つ一つのセリフがすごく練られてたんです。普通に二人で他愛もない話をする形でも良いのに、元カレが「おれさ、死んだんだ」というところから話がスタートして、死後の世界でどんな経験をしたかにまで話が発展します。特に「死ぬと水上の島みたいにバカでかい空港みたいなところに行くんだけど」「他に出てる便がリゲルとかエウロパ行きとかマイナーなところで」あたりのセリフは作者が頭の中で想像できていないと出てこないセリフなので、素晴らしい発想力だなと思いました。とても頭が良い方なんだなと思ったのを覚えてます。

あとは5ページ目で“漫画だからできる表現”がしっかり入っていて、セリフだけじゃなく絵で驚きを作れる作家さんだとも感じました。他の投稿作も拝見して、描ける絵の幅が広そうなのも魅力的でしたね。

 

DAYS NEO投稿作品 『月からの電話』こちらから

 



 

マッチングから連載立ち上げまでの経緯 

まず電話でご挨拶して、吉田さんの経歴やお好きな映画&漫画、描きたい題材などを教えて頂きました。その時にSF・ホラー・ディストピアものが好きだと伺い、僕も好きなジャンルだったので、その方向でまずは新人賞を目指そうということになりました。

「1年以内にちばてつや賞で優秀新人賞以上をとって、5年以内に初版20万部の作品を出しましょう」とお話ししたのを覚えてます。その後、まずは新人さんのファーストステップ的な立ち位置の「月間賞」を目指して読み切りを描いて頂きました。それがTwitterで大バズを記録した『やすお』です。

読み切り作品 『やすお』こちらから

 

ネームを拝読した時に「この漫画めちゃくちゃ面白…!!」とは思いましたが、あれだけの反響が来るとは全く予想しておらず、担当としてもビックリしました。『やすお』の時は絵柄も少し調整して頂いていて、『月からの電話』とは違う漫画的な絵になっているのですが、物語の核心が分かる21~23ページだけは写実的な描き方になっていて、改めて吉田さんのセンスを感じました。

その後、月間賞で結果が出たので次はちば賞を狙いましょうということになり、また読み切りのネームを描いていただきました。それが今回、短期集中連載することになった『アンダースピリット』です。


 

集中連載『アンダースピリット』について

最初に読み切りネームを拝読した時、冒頭からラストまで全部面白くて衝撃を受けました。「これはいける…!」という感じだったのですが、62ページあってちば賞の50ページ規定を大きくオーバーしてしまっていたので、削るかヤンマガWebにそのまま載せるかで吉田さんと相談し、ヤンマガWebチーフの提案で最終的に今回の短期集中連載の形に落ち着きました。3話使えることになったので、ネームに余裕もできて結果的に良かったと思ってます。


 

『アンダースピリット』のストーリー

「別に人間じゃなければなんでもいいです」——。舞台は死んだ人間の魂が集まる島。来世へと転生するためには、ここで転生を希望する生物の王との面接に合格する必要がある。3ヵ月ほど前、現世に絶望して島へとやってきた葉介は、人間への転生を希望せず、ナメクジやカマキリの王との面接を受けては不合格になる日々を繰り返していた。しかしそんなある日、転生課の職員の呼びかけで、人間以外に転生するためのワークショップを一緒に開くことになり‥‥?

 


 

担当編集が語る『アンダースピリット』の魅力

『月からの電話』を拝見した時から吉田さんには独特な死生観があるなと思っていたのですが、死後の世界をこうも魅力的に描ける人がいるのかと驚きました。「転生するためには面接が必要」というコミカルな設定も秀逸ですが、そこにサスペンス要素まで盛り込んでいるのが素晴らしいと思います。『やすお』とはまた違ったテーマを世に投げかけてくれる傑作です。特に1話の冒頭と3話のラストの描き方は天才の発想だと思うので、ぜひご一読頂けると嬉しいです!

 

ヤンマガWeb 『アンダースピリット』
 

作者紹介

吉田博嗣(よしだ ひろし)

京都府出身。第491回ヤングマガジン月間賞にて入選を受賞した読み切り『やすお』が、コミックDAYSで150万PV、Twitterで4万RT以上を獲得し、大きな話題となる。2021年、短期集中連載『アンダースピリット』で連載デビュー。

Twitter
 

 

 

マンガ投稿サイト「DAYS NEO」は作家と様々な雑誌の編集者との出会いを応援します!! 
コンテスト企画も随時行っていますので是非ご確認ください!!

 

TOP