コンテスト

 【結果発表】第3回『NOVEL DAYS 三題噺バトル』

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第3回『NOVEL DAYS 三題噺バトル』
 結果発表!! 

 

 

優秀賞作品 (賞金1万円)

夏を染めて
mika

 

 

選評

第三回三題噺バトルにご応募いただきありがとうございました。

言うまでもなく「ベース ※ワードの捉え方は自由です」というキーワードに悩まされたと思います。野球のベース、音楽のベース、基盤としてのベース、言葉一つに様々な捉え方を拝見することが出来ました。

大賞作品である『夏を染めて』は共通性のない3つのキーワードをまとめ上げ”浴衣を染める”というどのキーワードにも属さない一つの別軸の物語であることが異彩でした。

祖母と私の関係性が限られた文字数の中で綺麗に描かれていた点にも心を掴まれました。

第四回以降も奮ってご応募ください!お待ちしています!

 

◆佳作

みずいろのイヤリング
阿地谷 渡

ベースを化粧下地として捉えた発想の転換に驚かされました。
誰もが一度は夢に見たであろう好きな子と夏祭りデートというシチュエーションの解像度が高いので“アタシ”のことを応援したくなる見事な物語でした。

 

琥珀の在りか
小山内裕

昔の苦い記憶から始まる物語ですが、不思議な男の子の登場をきっかけにした心情の動きを綺麗に纏めていました。ベースを「自分の基盤」と解釈して物語に落とし込んだ点も絶妙でした。

 

今日ここから
太田かよ

ベース、足跡の組み合わせ方が最高です。海辺に足跡を着けて歩くセーラー服の三人組が目に浮かびました。
物語の続きを期待してしまう終わり方で彼女たちの行く末を見てみたいと思いました。


 

風化する教室
白実 南天(しろみ なんてん)

どこか世界を達観したような二人のやり取りが秀逸でした。
お祭りの喧騒を遠巻きに眺めての会話は静かで決して明るい話ではないはずなのに読後は晴れやかな気分になるのが鮮やかです。

 

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