編集者オススメ作品
コンテスト
編集者新着メッセージ
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はじめまして。
月刊少年マガジン編集部の市原と申します。
『春のあらし』拝読しました。
すべての成り行きと感情描写に飛躍も無理も感じられず、
自然に心に沁み入る物語でした。
何が良いとか、理屈以前にたいへん素晴らしい作品だと思いました。
短い物語のなかで、赤井さんの過去を含めた心理だけでなく、
内的描写のない春の真っ直ぐさ、そして
本当に嫌いになる赤井母の身勝手さ、
どれも十二分に描き切れていることが物語の完成度をぐんと引き上げ、
決してシナリオだけのものではなくしていると感じました。
ペン入れ無しでのこの読みやすさから、画力も間違いないと思います。
あとはどんな作品の方向性を目指していくかというところですが、
なめこ様の好きなジャンル、描いてみたいものなど、
非常に興味があります。
担当希望を出させていただくとともに、
そういった部分のお話をする機会をまずいただけると幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。 -
なんでこれだけの描写で「花という人間の天才性」が判るのだろう‥‥
まさに刹那で魅せる天才を描くのがものすごく上手いなと思いました!
人物描写と関係性だけで「その人の才能」を描くのってものすごく難しいとおもうのですが、それが見事に描けていると思います。本当にすごい!
少なくともこの作品はペン入れをしてどこでもいいので発表したほうが絶対にいいと思います。
1ページあたりの密度から考えると、Webやアプリなどスマホで見られる媒体と相性がいいのではと思いました。
(69pあるとは思えない読みやすさと、69pあるからこそ出来るコマ割りの大胆さを兼ね備えとているのがとっても良かったです。)
なめこさんがプロフィールに書かれていた「連載(プロ)漫画家としての可能性」ですが、僕としてはもちろん可能性があると思っています。
ただ男性を描くのはあまり得意ではないので登場させていないのではと感じました。
その点はもちろんマイナスではあります。ただ、とにかく人間の熱量を描くのが上手いとも思っているので、「スポ魂」「音楽」「職業もの」などのような熱量を描ける作品をあえて女性同士で描いていくと活路があるのではと思いました。
(それこそ『きらら』でやっていらっしゃった経験が活きてくると思いますし、逆に『きらら』ではやれなかったような人間描写や重い話をやることで、なめこさんとしての独自性が生まれてくるのではと思います。)
ぜひ一緒に作品づくりできればと思いますのでよろしくお願いいたします! -
良い漫画は「漫画を読んでいる」ということ忘れさせてくれます。
ネーム運びがとにかく上手いです。
緻密に、真剣に、何度も推敲したであろう苦労も見せず、軽やかに描き切っておられて、心底感動しました。
すばらしい作品をご投稿いただきありがとうございます。
雑誌で連載され、多くの人々の心を動かすであろうそう遠くない日を待ち遠しくお待ちしています。