死神の選択へのメッセージ

着実に上手くなっていて、勝手に嬉しくなりながら読んでおりました。

本作に関して申せば、魂の数の管理とは、そもそも死神って何をするのか、上位者的な存在は何をさせたいのか……などなど、整合性を詰めていくと手放しで褒めづらいところはあるのですが、クライマックスの「願い下げだ！」の大見得には感動しました。

商業レベルに持って行くにはまだまだ多くの原稿を書いていただく必要があると感じていますが、それでも良ければ、どのようなものをこれから描いていきたいと考えておられるのか、一度話をうかがわせていただければ幸いです。
どうかよろしくお願いいたします。

ふたりの魔女（読切）へのメッセージ

16ページで数百年の時の流れを自然に読ませるとはすごいです！
魔女の中の時間の流れは私たちと違う、ということも自然と納得できました。気持ちのいい読み口の、素敵な作品です。

この先、絵の力を伸ばしていくには、人物だけではなくて細部も丁寧に描いていただくのがいいと思います。
2ページ目までの魔女の生活空間がくわしく描写されていないことで、永遠の時間の中を生きるという彼女たちの存在の説得力が薄れています。（カップもティーカップなのかエスプレッソカップなのかサイズが分からず、そもそも何を飲んでるのかも分かりません）
そしてラストの見開き、一番肝心な左側の背景がトーンを張っただけに見え、右側の花との対比を生かせていないのは感動を薄れさせ、痛恨だと思います。
美は細部に宿る、というのは必ずしも真理ではないですが、ディテールが描けるようになると、作れる話も変わってきます。ぜひ頑張っていただけたら。
いずれにせよ精力的なご投稿、ありがとうございました！