編集者メッセージページ
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キワのキャラクターが好きです!
自分の罪に苦しみながら、主人公とのふれあいの中で行動を起こすところが面白かったです。
SFのお話は、キャラクターだけでなく舞台やアイテム、背景などのデザインセンスが求められる難しさがありますが、なんとか描こうとする気概を感じられました。
また、ラストシーンがとても素晴らしいお話でした! 希望に満ちていて、セリフもよかったです。
気になる点もいくつかあって、まず最初の見開き、僕は左ページのナレーションがすっと入ってこなくて、設定を理解するのに苦労しました。
ナレーションで説明を処理するのは当たり前に重要なのですが、この作品ではモノローグ・ナレーションがちょっと多すぎる印象です。
50年、20年、といった数字はそんなに必要のないものに思えるので、自分の中の設定を伝えることよりも、わかりやすく物語に入ってもらえることを優先するとグッと読みやすくなると思います。
また具体的な描写より、主人公とキワの感想が先に来るので、読者のペースに合わせて物語を進めてほしい気がしました。
前編・後編で主観が交代しますが、この読み切りではあまり良い手法ではないと思います。一人の主人公に寄り添って、関係性の変化や出来事を描いてほしいです。そうすると、行動の理由ももっと深く掘れると思います。
僭越ながら色々書いてしまいましたが、好きな話なので楽しんで読みました!ありがとうございました。2018/10/20 21:35