編集者メッセージページ
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笑顔の大きい大きな女性、赤黒い丸い玉、郊外、民生委員の裏の顔?・・・
よくわからないものの恐ろしさが強烈に、または印象的に描かれていて、
ページをめくらせます。
(個人的には普通に街にでているのが怖い・・・)
他の方もコメントされていましたが、
ミステリーならずとも、ネタ明かしの順番は肝ですよね。
構成や周辺のキャラクターの置き方については是非、一緒に練られればと思いました。
(自分が担当だったら、全体の構成次第ですが、2話のタイミングは取り扱い注意。ただ、4話目は警官のキャラはじめ、良い意味でわかりやすくなっていました)
この警官が担うのかわかりませんが、
恐ろしいもの(主人公)の対局にまず真っ当な人間を置いてみると筋が分かりやすくなると思います。その人間が多少ズレていったりすると話も膨らそうです。
私にとっては古米さんがどんな方なのか興味があります。
他の作品も読ませていただきましたが、
どれも人間の心の機微を、現実と非現実の狭間のような世界&キャラで描き、最終的には主人公の背中を押してくれる(心救われる)良作でした。
短いスパンで、読み応えのあるもの、印象に残るものを制作されているので、
バックボーン、これからのプラン含め、一度お話させていただければと思いました。
よろしくお願いいたします。2021/03/03 15:43 -
強烈な主人公の登場ですね!
簡単なようでできないことを、この作品では叶えていると感じました。
それは、①一目見たら忘れないくらいの印象的な主人公の描き方、②わかりやすい登場人物の配置、です。
①は前述のとおりですが、起きている事件とは逆を行く朴訥で笑い続けるヒロイン、という、ある意味
怖い描き方で、インパクトは大変大きなものになっています。
②については、妹を利用する姉というわかりやすい悪存在が、先への期待を膨らませまていると思いました。
ということで、次を読みたい、というか、いったいどういう裏、真実がそこにあるのだろうと、
いろいろ想像を巡らせてしまう、ある意味連載漫画としての役割をしっかり果たしている第1話で、
そこは「買い」のポイントになりました。
(読んだ直後、大友克洋先生の「童夢」を思い出しました。郊外、不気味な事件、とくれば私にとっては
「童夢」なのですが、「サバービア」はヒロインのキャラのせいで、また違った恐ろしさを覚えます)
欲をいえば、第2話で話の進展を描くにはページが短すぎましたでしょうか? そこに物足りなさを感じました。
2話目の出だし、1話目と同様の見開き笑顔を持ってきて「攻めているなあ」と思い、さらに檻の中の少年が出てきて、少し核心に触れるのかな、と思ったら、やや「はしごを外された」という感じで終わってしまったかな、と。
おそらく古米さんの中では、ストーリー全体はできているのだろうと想像しますが、であれば、全体の構成をもう少し前がかりで修正してもいいのではと思いました。
また、パースの狂いなどが散見されますので、画力の向上も課題かと思います。ただ、現状ですでに「魅せる絵」にはなっていますので、この勢いはそのままに、基礎的な部分の向上ができるといいですね!
とにかく、先が気になります。DAYS NEOに続きをアップしていただけるのであれば、
逃さず拝見したいと思います。楽しみにしております!
2021/02/21 16:06 -
「怖さ」を描くことにしっかりと挑んでいただいたような気がします!
一番ひどいことをしている自称「姉」は何もされず、おそらく善意の民生委員とかが犠牲になっている筋の通らなさも、恐怖を引き立てていると感じました。
最初と最後に登場するおじさん2人の会話も、よく読めば一連の事件の犯人に察しがついているのだなあ……と分かるとまた怖いですね。よく考えて作られていると思います!
ただ、ホラー物を漫画でやるには、面白がらせどころのホラーを演じてくれるキャラクターの他に、物語を引っぱる犠牲者(語り手)のキャラクターもしっかりと作り込まなければいけないので、成立させるのが難しいところでもあります。
(本作ではそこまでは到達していないと感じています)
私たちは「キャラクターの行動原理をしっかりと」などと作家にお願いするわけですが、ホラーでは片方で行動原理のしっかりした語り手、もう片方で行動原理の分からない怖がらせ担当、という異なる論理の人物を噛み合わせなければならないからです。
このあたりの難しさを乗り越える方策は私にも分かっていないのですが、いろいろな表現や手法を試みていくうちに、作者ならではの乗り越えかたが見つかっていくことを期待しています。ご投稿ありがとうございました!2021/02/14 22:43