家具として出荷された少女の話へのメッセージ

家具に偽装して人身売買する組織、いいアイディアです！
どんな絶望的な話になるのだろう……と思わせてのまさかの展開もいいです！
各話とも「そうなの!?」と意外性に驚いた箇所が2つはありました。こうしたことができるのは、作者のオリジナリティだと思います。

以下、私が青年誌出身の人間なので、インド僧様の望んでいるものとは異なる感想かもしれませんが、それでもどうしても私が本作に乗りきれなかった理由を記します。
それは「よかった！　誘拐されて洗脳され、奴隷として悲惨な目に遭っている女の子なんていなかったんだ！」と安心できる要素がなかったからです。
むしろ、通し番号から類推すると、そんな不幸すぎる子が8000人を越えているのかも……。だとすると、その膨大な数の悲しい世界が気になってしまい、本作の楽しさに没頭できなくなってしまうのです。

無茶ぶりなのかもしれませんが、読んでいる側に、「春人やアリスがここまでぶっ飛んだ奴なら、組織も壊滅させて8000人を越える女の子もみんな予想もしない形で幸せにしちゃんじゃね？」と妄想できるようなとっかかりがあれば、もうガッツリ本作を問題なく楽しめると思うのです。
毎回、意図せずに何かの形で組織に大ダメージを与えるとか（第3話は少しその要素がありそうです）、とっかかりだけでも続けていければ、読んでいる側もより強く「この2人の活躍についていこう」と思ってしまうのではないかなあ、と考えました。

続きが楽しみなあまり、失礼なことを申して失礼しました。
このような無粋なツッコミを越えた驚きを見せてくださること、楽しみにしております！